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薬膳とは、中医学理論に基づいて食材、中薬と組合せた料理であり、栄養、効果、色、香り、味、形などすべてが揃った食養生の方法です。薬膳と聞くと、いわゆる漢方の生薬や薬草など特殊な食材を使った料理を想像しがちですが、それは間違いです。ただやみくもに生薬を使っただけでは薬膳とは言わないのです。重要なことは「中医学理論に基づいている」という点です。
そして、薬膳は食材だけの理論ではありません。「二十四節気」「中医学的体のしくみ」「食材の五気六味」「五臓六腑」「陰陽」と「五行」そして「体質と薬膳」の関係などなど、さまざまな理論の裏付けがあって成り立っています。薬膳は、これらの理論を合理的に組み合わせ、環境と条件に沿った食養生を施すことが重要となります。
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