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| 私たちはいろいろなものを食べていますが、食も人生計画の一つです。厚労省から日本人の長寿を支える健康な心身の維持、増進に必要とされる栄養バランスを考慮して、一食当たりのタンパク質、炭水化物、野菜類の摂取の目安が提案されています。 実はこの提案は、漢方の教えでいう食材の五色にも通じるのです。青あるいは緑色はイライラを改 善する、すなわち肝機能に作用する。赤色は血を補い、心機能に作用する。黄色は消化機能を整え、脾胃機能に作用する。白色は呼吸を正して皮膚を潤し、肺機能に作用する。黒色はアンチエイジング(老化防止)、滋養・強壮に関わる腎機能に作用する。このように食べ物の五色は五臓の機能に作用するという五行説の考えが反映されたものです。何を食べてきたか、何を食べるか、食事は人生100年における最も大事なものなのです。我が国は超高齢社会を迎えて、生活習慣病に加えて認知症やがんといった疾患が増加しています。高齢者の人口が増えるにつれて認知症患者は増加する傾向にあり、また現在、国民の3分の1ががんを発症するともいわれています。 漢方には本来、脂質異常症や肥満という疾患概念はありませんし、認知症やがんに著効する漢方薬はないといわれます。しかしながら、養生を基本とする独自の治療体系があり、少なからぬ生薬が食品ともなっています。漢方の理論には「先天の気は腎、後天の気は脾胃」というのがあります。漢方薬や食養などの漢方療法をうまく活用して、食生活を通して気を巡らし、主に腎臓や胃腸の機能を高めることにより、生活習慣病をはじめとする疾患を予防し、健康を維持することができるということで す。食は、精神的な満足感、癒し機能、他とのコミュニケーション、風土や地域社会とのつながりなど、人が人であるための根源的な要素を含んでいます。食を創造し、食を楽しみ、食によって糧を得る人間性回復の社会、すなわち家庭の食卓から食と健康を基盤とした健康推進が重要であると考えます。 |
| <掲載履歴> |
vol.1 食は薬なり | vol.7 ミネラルパワー |
| vol.2 日本人の健康と食事 | vol.8 発酵食品のパワー | |
| vol.3 野菜も薬なり | ||
| vol.4 旬の食材を楽しむ | ||
| vol.5 食べ物の性味 | ||
| vol.6 食材の栄養成分 | ||
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