| 古典の中医学書「黄帝内経」や「神農本草経」には、「四字成語」の表記があり、季節ごとの特徴や身体の変化や治療法などの言葉が多くあります。現在でも日常的な知恵として使われており、薬膳の基本となる処方も含まれています。今回よりそれらを取り上げ、四字成語をワンポイントで解説することに致しました。四字成語を日々の食養生に活かしていきましょう。 |

「百病の始まりは風雨寒暑である。」といい、百病之長とは風邪をさします。風・寒・燥・湿・暑・火などの四季の変化(六気)が体に侵入すると、風邪・寒邪・燥邪・湿邪・暑邪・火邪などの病因(六淫邪気)となり、正気不足の体に発病をもたらします。風は春に限らず四季に渡り吹いており、風邪は一年を通して寒邪や湿邪などの他の邪気と一緒に身体へ侵入し、様々な病気を引き起こします。冬は寒く空気が冷たく、寒邪が旺盛になります。食養生は、助陽や温裏の食品をとり身体の保温を心掛けて、補気、補血や滋陰の食品で腎陰を滋養し、腎陽を温補するように心がけしましょう。 |

冬は立冬(11月7日)から大寒(1月20日)を過ぎるまでの3ケ月をいいます。自然は陽気が衰え陰気が最も盛んとなり、気温は低く日照時間が短くなります。寒さと乾燥が増し、一年で最も厳しい季節となります。万物の動きは緩やかになり、秋に収穫したものを貯蔵することに重きをおきます。動物が冬眠するように、身体は気力や体力を温存し過ごすようになります(閉臓)。食養生は、生命力の源である腎を養い、滋陰と助陽を基本にバランスよい食事を摂ります。過労を控えて、陽気を蓄え抵抗力をつけましょう。 |

薬膳の基本は、野菜など植物性食品に偏らず、動物性の食品、肉類・魚、穀類などをバランス良く摂ることです。「穀肉果菜、食養尽之(穀物・肉・果実・野菜、食養はこれにつきる。)」といわれ、食養生や未病治のためには様々な食材を偏りなく食べること、普段の食事で毎日に積み重ね、少量でも長く続けることが大切です。食材は丸ごといただきます(一物全体)。たとえば、骨付き肉は骨と精を養い、皮は皮膚を補い、骨は長く煮込むとだしがとれ骨質を高めます。豊穣の秋は食欲も増します。楽しく『全面膳食』を始められる季節となるでしょう。 |
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