暮らしの中の身近な食薬        No.037

紫蘇









「紫蘇」は本来、赤しそのことを指し青じそは変種と言われています。紫蘇の歴史は大変古く、縄文時代の遺跡からシソの種実が出土していることから、原産地とされる中国から、2500年前にはすでに日本に伝わっていたと言われています。栽培が始まったのは平安時代で香辛野菜として使用されており、この時代の医学書である「本草和名」には、薬や漬物に用いられたということが記されています。
中国の三国時代に少年が蟹の食べすぎによって死にかけ、シソを与えられたことでたちまち元気になったことから「紫蘇」と書かれるようになりました。主な産地は愛知県豊橋市で、全体の4割を占めています。

<効能効果> 温性/辛味/肺・脾
       発表散寒:風寒表証の発汗、解熱、咳
       行気寛中:脾胃気滞の胸悶、嘔吐
       解魚蟹毒:蟹・海老・魚貝類の中毒

IT部おすすめ
赤紫蘇茶の作り方をご紹介します。

<準備するもの>
赤しそ        230g
水          1500ml
レモン汁       適量

<作り方>
1.赤紫蘇は洗ってザルにあげる。鍋に水、赤紫蘇をいれ火にかけ沸騰
 させる。
2.紫蘇の赤い色がぬけたら火を止めて濾し、レモン汁をお好みでいれ
 る。

赤紫蘇茶はそのまま飲んでも美味しいですが、おすすめの飲み方は、
ホット・・・蜂蜜・生姜のすりおろし・蜂蜜梅干しなど
アイス・・・梅酢割り・炭酸割・レモン水割
ゼリーを作っても美味しいですよ!
(ゼリー:寒天1g 砂糖15g 赤紫蘇茶 200g)

   ▶︎掲載履歴のトップへ  ▶︎暮らしの中の身近な食薬トップへ