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No.062 |
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食 薬 名 |
当帰(とうき) |
区 分 |
上 品 |
分 類 |
補血類 |
性味/帰経 |
温、甘、辛、苦/肝、心、脾 |
働 き |
1.補血調経
2.活血止痛
3.潤腸通便
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中薬で代表的な物の一つに当帰があります。当帰の名の由来ですが、昔の中国で病弱で子宝が授からず実家に戻された妻が、偶然にも「当帰」を服用することで元気を取り戻しました。この薬草のおかげで彼女は回復し、夫婦の絆も再び深まったと言われています。妻は「恋しい夫よ、当(まさ)に家へ帰るべし」といったことから、この薬草に「当に帰る」から「当帰」と名付けたとされています。
当帰は、日本や中国の伝統的な漢方薬に使用される植物です。一般的には「女性のための薬草」として知られ、補益薬の補血類に分類されています。当帰の効果に以下の効果があると知られています。
1.血行促進:血液の循環を良くし、冷え性や血行不良を改善する効果。
2.生理不順の改善:生理痛や生理不順、月経前症候群(PMS)の症状を緩和の効果。
3.ホルモンバランスの調整:更年期障害の症状緩和や、ホルモンバランス
の乱れを整える効果。
4.貧血予防:鉄分が豊富に含まれているため、貧血予防の効果。
当帰は、他の漢方薬と組み合わせて処方されることが多いです。但し、副作用が出ることもあるため、特に妊娠中や特定の疾患を持っている人は、当帰が含まれている漢方薬は使用前に専門家に相談することが重要です。 |