 菊芋

菊芋の原産地は北アメリカで、当時の原住民トピナンブ 族(アメリカインディアン)が昔から食糧として利用してきました。日本に初めて菊芋が入ってきたのは、幕末から明治の初め頃といわれています。当初は、冬の保存食、漬物にして食べられてきました。菊芋は、戦後の食糧難の中で、「作付統制野菜」に指定され、国民の飢えをしのぐ貴重な食料となっていきました。現在は、長野県、埼玉県、岐阜県、熊本県、佐賀県、徳島県が有名な産地です。
<効能効果> 利水滲湿類/平性/甘味/肺・大腸
利水去湿:むくみ、尿の出が悪い
清熱解毒:腫れ物
和中益胃:食欲低下、腹脹、胃もたれ
菊芋の成分である「イヌリン」は水溶性の食物繊維で水に溶けることから、「便秘解消」、「肥満の予防」、「生活習慣病の予防」に効果的であり、また天然のインスリンと言われていることから、血糖値の上昇を抑える働きが注目されています。
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青森の「菊芋と赤カブの漬物」をご紹介しましょう。インタビューでお世話になった鈴木裕子さんが個人的に「津軽の漬物名人」と呼んでいるお知合いのレシピを教えて頂きました。津軽地域では漬物をまとめて漬けてひと冬保存しながら食べます。焼酎をたくさん使うのがポイントだそうで、塩の分量は多めで甘味を強く感じる赤ザラメを使用しています。ご家庭用には、材料は適当な大きさに切り、甘酢はよく混ぜて材料が浸る程度、塩は全体の%程度のお好みで作ってみてはいかがでしょう。
菊芋と赤カブの漬物
<材料>
菊芋、赤カブ 各5㎏×2(10㎏)
塩 300~350g(保存用の場合)
赤ザラメ 1.5kg
酢 1000ml
焼酎 900ml
唐辛子 3本
昆布 2本
<作り方>
①菊芋と赤カブは良く洗う(切らずにそのまま漬け込む)。
②昆布は1本を3つくらいに切る。唐辛子はきざむ。
③漬け汁をよく混ぜて材料にかける。水が上がるまではしっかりと(重め)の重しをのせる。水が上がってきたら軽めの重しをのせて20日間漬ける。
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