 栗(くり)

栗はブナ科クリ属の落葉樹で、原産地はアジア・ヨーロッパ・北アメリカなどの各地域に分布しています。栗は各国によって品種は異なっており、日本の栗はニホングリといいます。ニホングリの変種には「シダレグリ」「トゲナシグリ」一つのイガの中に7~8個実をもつ「ハコグリ」などがあります。
栗は石器時代の縄文遺跡から炭化した栗が発掘されていることから、9000年も以前から日本に栗があったことがわかっています。丹波地方は「栗のふるさと」といわれ、栽培歴が最も古く「古事記」や「万葉集」にも記載され、米の代わりに年貢として納められるほど貴重な穀果類でありました。
<食材の効能>
栗:温性/甘味/脾・胃・腎、補気類に分類。
補脾止瀉:脾気虚の食少、疲れ、腹部冷痛、下痢
補腎強筋:腎気虚による足腰のだるさ、咳、喘息、頻尿、夜尿
活血止血:鼻血、吐血、血便などの出血
栗にはカリウムが多く含まれており、高血圧予防におすすめの食材です。
IT部おすすめ:「大人の栗の渋皮煮」
今回のインタビューの池田佳代さんが「大人の栗の渋皮煮」ご紹介してくださいました。
<作り方>
①栗を60℃位のお湯に15分位つけ鬼皮をむく。(渋皮を傷つけない)
②鍋に栗、水、重曹を入れて茹でる。沸騰したら弱火にして15分位茹でる。
③湯を切り水につけ、竹串などで筋や綿状の皮を丁寧に取り除く。(渋皮を傷つけないように)
④これを2回繰り返す。
⑤鍋に栗を入れ、ラム酒をひたひたに注ぐ。
(お酒が苦手に方は控え目に、変わりに水で代用可)
⑥砂糖は栗の重さの30%位からお好みで調節。砂糖は二回に分けて入れる。 ⑦落し蓋をして中火にかけ15分位煮て火を止めて冷ます。 ⑧再度、火にかける。残り半分の砂糖、シナモンなどの香辛料も入れて
煮る。 ⑨煮沸した瓶に入れて保存。 ※「大人の栗の渋皮煮」は、栗を煮る時、ラム酒、シナモンスティック、スターアニス(八角)をプラスすると、香辛料の助陽・温中散寒の作用で身体を温めて、夏の冷房などで冷えた身体を補ってくれます。
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