暮らしの中の身近な食薬        No.014

はと麦(薏苡仁:よくいにん)













はと麦は、茶系飲料や各種食品、漢方薬の原料として広く利用されています。古来中国の歴史書にしばしば登場し、一部アジア諸国の食生活の中でその有効性と安全性が裏付けられてきた代表的な薬用・食用作物です。遡ること2,000年前、伝説に残る将軍がその穀実をベトナムから中国へ持ち帰り、朝鮮半島を経て数百年前に日本へ伝来したと考えられています。
粘質土壌地帯においても良く育ち、湿害に極めて強く、稲や麦に比べて光合成機能が高いなどの栽培特性があり、その子実の食品成分は、精白米やトウモロコシ(玄穀)、小麦(玄穀)、大麦(七分押麦)に比べてタンパク質やエネルギーが多く、さらにタンパク質のアミノ酸組成では、必須アミ ノ酸であるロイシン、メチオニン、フェニルアラ ニン、バリンなどが精白米やコーンフレーク、小麦(強力粉)に比べ多く含まれています。

<効能効果>
性味は甘味、帰経は脾、胃、肺です。種皮を除いた成熟種子を漢方の薏苡仁(よくいにん)と言います。はと麦は、殻付きのままの事です。利水滲湿類に分類されます。体内に余分な水が停滞してしまうと、むくみ、下痢、めまい、黄疸、皮膚炎などに影響します。湿気が多いと「脾」の働きにより水を運ぶことができなくなり、体内の水分が停滞する原因になります。
はと麦は、むくみ、下痢、脚気、食欲不振、子宮の血液の滞りによる塊(ニキビや生理不順の原因)や盲腸に効果があります。また、皮膚の化膿に効果があるため、ニキビやイボに効果があります。

<オススメの食べ方>
色々なはと麦が販売されていますが、特にオススメなのが「炒りハトムギ」です。そのまま食べれますし、グラノーラのようにヨーグルトと一緒に食べたり、お茶にしたり色々使えるのでおススメです!

IT部おすすめ
はと麦はお粥にもよく使われますので、今回はお粥の美味しいお店2件をご紹介します。
①カユデロワ亀沢店・日本橋店
(東京都墨田区亀沢4-17-17・東京都中央区日本橋2-5-1 高島屋SC新館1F)
http://cayudesrois.com/
②咸亨酒店 (東京都神田神保町2-2)
http://sinsekai.com/kankyo/
只今の時期、営業時間など変更がありますので、確認をお願いいたします。

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