暮らしの中の身近な食薬        No.012

黒ゴマ











黒ごまの歴史
ごまの原産地はアフリカのサバンナ地帯だといわれています。今を遡ること約6,000年もの昔、アフリカの人たちは砂漠に芽吹いた野生のゴマを見つけ、食料として栽培できるように根気強く手を加えていきました。
古代エジプトでは、ゴマ油が燃料や香料、薬用、ミイラ作りの防腐剤としても活用され、美女クレオパトラは、若さを保つためにボディオイルとしてゴマ油を愛用しておりました。その後、古代オリエントのメソポタミア、エーゲ・クレタを経て、ギリシャ文明に受け継がれ、"医学の父"ヒポクラテスに認めらました。
ゴマが本格的に中国に広まったのは紀元前50年前後と言われております。世界最古の医薬書「神農本草経」は黒ゴマを絶賛し、「気力を増し、脳髄を補い、飢えず、老いず、寿を増す」 “不老不死の妙薬”というお墨付きを与えました。
日本にゴマが伝わったのは縄文時代だといわれています。仏教が伝来し、肉食がタブーとされた時代も、ゴマは肉に代わる高タンパク食品として日本人の食生活を支える役割を担っていました。(参照 カタギ食品)

<効能効果>
黒ゴマは滋陰類に分類されます。滋補肝腎、養血益精で肝腎の虚弱による耳鳴り、めまい、頭痛、火照り、盗汗、白髪に効果があります。また、潤燥滑腸による皮膚の乾燥、乾燥性の便秘に効果があります。ビタミンEが豊富であり、血流改善効果や抗酸化作用に優れています。

黒ごまのおすすめの食べ方
乾燥わかめやひじきと一緒にふりかけとして食べたり、お菓子にしたりなどいろいろ楽しめると思います。

<IT部おすすめ>
聘珍楼の黒胡麻月餅

中国の月餅はいろいろな地方によって作り方が違うそうです。聘珍楼は広東月餅をもとにして製造されています。中国の伝統的なレシピを進化させ、糖分油分などを控え目にして国産の食材中心で作られています。黒胡麻月餅は黒胡麻の風味を生かした一品です。

   ▶︎掲載履歴のトップへ  ▶︎暮らしの中の身近な食薬トップへ
Copyright © 2016 JFMCM All Right Reserved.