沖 縄
 私の街のおすすめ食材


2026.05
食 材 名:沖縄もずく
地   域; 沖縄県沿岸
分   類:清熱類
性味/帰経;涼・鹹/肝・腎
働   き:清熱化痰、潤腸
紹 介 者; 福井 茜
参考文献 :竹内郁子著「性味表大事典」

沖縄の6月は、強い日差しと高い湿度が重なり、体の中に「熱」と「湿」がこもりやすい季節です。なんとなく体が重い、むくみやすい、食欲が落ちるといった不調を感じやすくなります。そんな時期におすすめしたいのが、沖縄の海の恵みである「もずく」です。旬は春から初夏にかけて。太くしっかりとした食感と豊かなぬめりが特徴で、この季節の体調に寄り添う食材です。
薬膳では、もずくは「鹹味・涼性」で、肝・腎に働きかけるとされます。体にこもった余分な熱を冷まし、痰や老廃物の停滞をやわらかくほぐして排出する「清熱化痰」の働きがあり、湿気による重だるさや不快感を軽減します。
また、ぬめり成分による「潤腸作用」も特徴のひとつです。腸を潤し、スムーズな排出を促すことで、体内の巡りを整え、内側からすっきりとした状態へ導きます。暑さや冷たいものの摂りすぎで乱れがちな腸内環境のケアにも適しています。
食べ方としては、酢の物などでさっぱりといただくのがおすすめです。酸味が加わることで消化を助け、食欲をやさしく引き出してくれます。
季節に合わせて食材を選ぶことは、体を自然のリズムに整えること。沖縄の初夏には、海からの贈りもの「もずく」を取り入れて、軽やかに巡る体を育てていきましょう。


2024.08
食 材 名:天然塩(沖縄)  
分   類:外用類・その他
性味/帰経:寒・鹹/胃・腎・大腸・小腸
働   き:清熱涼血・解毒湧吐
紹 介 者:小林紀美子

私は沖縄本島や諸島に行くと、必ず天然塩を購入します。沖縄では、およそ30か所の製塩所で150種類にもおよぶ塩を作っています。天然塩とは自然塩・天日塩とも呼ばれ、海水から採取される海水塩をいいます。沖縄の天然塩は、塩味とともに味の深みが美味しいと重宝されています。きれいな海水からできる濃縮塩水には60種類以上の天然ミネラルを含まれ、健康維持に欠かせないマグネシウム、カルシウム、カリウムが豊富に含まれています。不純物や添加物もないために安心安全です。ミネラル含有種類が世界一の塩とギネスブックに認定されたものもあります。
沖縄の海のエメラルドグリーンに澄む美しさには、誰もが癒されることでしょう。この美しさは、沖縄独特のサンゴ礁による効果です。サンゴは、海中で光合成を行い酸素を作り、その酸素の放出量はなんと、陸上の樹木を上回ります(ブルーカーボンといいます)。ミネラルを水中へ放出し、石灰質が骨格となる琉球石灰岩を作ります。島の地層は琉球石灰岩からで出来ており、地下海水の天然のろ過装置となって不純物を取り除きます。琉球石灰岩に含まれるカルシウムなどの成分が染み出して地下海水に含まれます。沖縄の天然塩は、100%の地下海水よりできる濃縮塩水を原料としているので、ミネラル分をたっぷり含んだ極上な塩となるのでしょう。
サンゴ礁は、人間の生活や自然にとって欠かせない存在です。貴重な天然塩の素を作ってくれたり、ブルーカーボン効果を果たしています。全海洋の0.2%しかないサンゴ礁には、50万種におよぶ海洋生物の1/4~1/3が生息し、海洋生態系の維持にも重要な役割も担っています。近年、温暖化によるサンゴの白化現象が世界的に起こっており、サンゴ礁が減少しはじめています。沖縄独特の美しい海とサンゴ礁が永続することを願っています。

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