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No.072 |
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食 薬 名 |
魚腥草(ぎょせいそう):
どくだみ |
区 分 |
下 品 |
分 類 |
清熱解毒類 |
性味/帰経 |
微寒、辛、苦/肺、胃、
大腸、肝 |
働 き |
1.清熱解毒・消癰排膿
2.利尿通淋 3.清熱止痢
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魚腥草(ぎょせいそう)は、その強い生命力と古くから万能薬として利用されてきた「十薬(じゅうやく)」という生薬です。ドクダミ科の植物で、5-6月に可憐な白い美しい花を咲かせますが、その香りは独特の強い香りがあり、虫除けになります。原産地は、中国の湖北省、四川省、貴州省ですが、日本各地の野原や道端などの日陰に自生しています。魚腥草は、清熱解毒類に分類され、膿を排出する働きや、利尿、清熱止痢の働きがあります。また、放射線の被曝によるがんの発生を予防する働きもあります。性味は、微寒、辛。帰経は肺です。日本では、乾燥させてお茶として飲むことが一般的ですが、中国では、魚腥草の根を炒め物として食べる地域もあります。また、ニキビや湿疹、あせもを抑える作用があるため、化粧水、入浴剤、美肌クリームなど幅広く用いられています。
出 典:薬膳素材辞典(辰巳洋著)、防がん・抗がんの薬膳(辰巳洋著)
執筆者:Web部 中島悦子
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