 |
No.071 |
|
食 薬 名 |
艾葉(がいよう)ヨモギ |
区 分 |
下 品 |
分 類 |
止血類 |
性味/帰経 |
温、辛、苦/肝、脾、腎 |
働 き |
1.温経止血
2.散寒調経
3.安胎
|
|
艾葉(がいよう)は、キク科の多年草で、日本各地の野原や道端など、日当たりの良い場所に自生しています。非常に丈夫で繁殖力が強いのが特徴です。葉は羽状に深く裂けており、裏面には白い綿毛が密生しています。この綿毛が、お灸のもぐさの原料となります。
艾葉の香りは、リラックス効果や虫除けの効果があると言われています。艾葉は、止血類に分類され、冷えによる出血を改善し、血流を促進します。性味は、温、辛、苦、小毒。帰経は肝、脾、腎です。艾葉の働きは、温経止血、散寒調経、安胎で、「婦人の要薬」と呼ばれ、婦人科系の諸症状に使われます。ただし、熱性出血には禁忌です。若葉は食用として使用されますが、アクが強いので茹でてから水にさらして使用します。葉を乾燥させたものは薬用や入浴剤、お灸の材料、また葉を蒸した蒸気で温める汗蒸幕に使用されます。
|