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No.069 |
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食 薬 名 |
薏苡仁(よくいにん) |
区 分 |
下 品 |
分 類 |
利水滲湿類 |
性味/帰経 |
涼、甘、淡/脾、胃、肺 |
働 き |
1. 利水消腫 4. 除痺
2. 滲湿 5. 清熱排膿
3. 健脾
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薏苡仁(よくいにん)は、イネ科の植物で、夏から秋にかけて白い実をつけます。主に中国南部から東南アジアで産出されます。薏苡仁は、利水滲湿類で体内に蓄積された水(湿)を排泄させます。性味は、涼(微寒)、甘、淡。帰経は、脾、胃、肺です。主に利水消腫、健脾滲湿、清熱排膿の働きがあり、浮腫、下痢、痰多、黄痰、皮膚の化膿症などに作用し、シミやイボにも効くとされています。また、薏苡仁に含まれるコイクセノライドには、免疫細胞を活性化する作用が あると考えられ、免疫力が高まることで、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待されます。薏苡仁抽出物ががん細胞の増殖を抑制する効果が報告されている他、薏苡仁の抗酸化作用のある成分が、活性酸素による細胞の損傷を防ぐことで、がん予防に役立つ可能性が期待されています。薏苡仁はハトムギとして知られており、ハトムギ茶やご飯と炊いたり、スープに入れて親しまれています。 |