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No.068 |
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食 薬 名 |
枸杞子(くこし) |
区 分 |
上 品 |
分 類 |
滋陰類 |
性味/帰経 |
平、甘/肝、腎 |
働 き |
1. 滋補肝腎
2. 益精明白
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枸杞はナス科の落葉低木で、夏から秋にかけて紫色の花を咲かせ、赤い実をつけます。枸杞子は、枸杞の実で、楕円形で赤く、甘酸っぱい味がします。主産地は、中国の西北地区です。中国の 寧夏では枸杞子の栽培は600年余の歴史があり、品質が良いとされています。枸杞子は、滋陰類で血と津液と精と髄を指す陰液を滋養し、臓腑を潤し、血虚証、津液不足証が悪化するとことによる陰虚証を治療する中薬です。性味は、平、甘、帰経は、肝、腎、肺です。枸杞子の働きは、滋陰肝腎、視力低下や眼精疲労、風に当たると涙がでる症状に働く益精明目、潤肺止咳です。枸杞は、新芽は山菜として乾燥させてお茶として使われる他に、茎や根は地骨皮という中薬で、微熱、ほてり、のぼせの症状に用いられます。 |