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No.066 |
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食 薬 名 |
吉林人参(きつりんにんじん) |
区 分 |
上 品 |
分 類 |
補気類 |
性味/帰経 |
平、甘、微苦/肺、脾、心 |
働 き |
1.大補元気
2.補脾益肺
3.生津
4.安神益智
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吉林人参は、ウコギ科の植物で、主産地は中国の吉林省などで、根が太く、にんじんのような形をしているのが特徴です。養血類のにんじんはセリ科の植物なので異なります。栽培には6年かかり、人参を栽培した場所では何も育たなくなってしまうほど、地の養分を吸い取ってしまいます。また、ほとんどが人工的に栽培されているので、天然のものに拘る必要はありません。産地 によって、吉林人参、朝鮮人参、高麗人参とも言われています。
吉林人参は、補気類で臓腑の働きが低下した症状を治療する食薬です。性味は、平(微温)、甘、微苦です。帰経は、肺、脾、心です。働きは、大補元気、補脾益肺、生津止渇、安心益智です。一般的に補剤には量を少なく、救急用には大量に用います。また、陰虚陽亢の骨蒸潮熱、肺虚の痰多咳、肝陽上亢の頭眩目赤、火鬱内熱などには禁忌です。
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