No.063  
 食 薬 名  姜黄(きょうおう)
 区   分  中 品
 分   類  活血化瘀類
 性味/帰経  温、辛、苦/肝、脾
 働   き  1.活血行気
 2.通経止痛


別名ターメリックとしてカレーのスパイスとして親しまれている姜黄は、ショウガ科のウコンの一種の多年草で、高さ約1メートルで、葉は長楕円形、春から初夏にかけて赤みがかった白い花を咲かせます。原産地は熱帯アジアです。日本では、姜黄を鬱金と呼び、どちらもウコンの一種なので間違えやすいのですが、姜黄と鬱金では、使われる部位や性質が異なります。姜黄は、根茎を指しますが、鬱金は塊根を指します。また、性質も異なり、姜黄は、温性で、体を温める効果があります。気血の流れを良くし、瘀血を取り除き、経絡に働き痛みを止める作用があるため、気滞血瘀による胸脇腹部の痛み、五十肩、月経不順や月経痛に効果的です。また祛風勝湿の作用により、リウマチの関節の痛みや疼痛を和らげる働きがあります。鬱金は、寒性で、体を冷やす効果があります。また姜黄は、鮮やかな黄色ですが、鬱金は、黄色から黒味を帯びた褐色をしています。なお、姜黄は妊婦、貧血の方にが慎重に使用します。また、過剰、長期間摂取すると、消化管障害あるいは消化管の不調が起きることがあるので注意します。


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