暮らしの中の身近な食薬        No.049

すいか











原産は南アフリカ。エジプトでは4000年前の栽培記録があり、日本へは『農業全書』(1696)にあるように中国を伝って1600年頃九州に伝来したとされています。熊本では1735年の「肥後之国熊本領産物手帖」にスイカの名前があります。以前は露地栽培で盛夏に出荷することが主流でしたが、昭和30年~40年代にかけて導入された施設栽培や生産技術の向上に伴って早出しスイカの生産が開始されたそうです。夏の風物詩として知られるスイカですが、その出荷は2月下旬に熊本からはじまり、鳥取、千葉、長野そして山形へ、「スイカ前線」として日本列島を北上し、主要な産地をリレーしていきます。スイカは、糖質が大半を占めますが、メロンや桃などの糖類の主成分はショ糖なのに対し、スイカの糖質の主成分は「果糖」のため血糖値を上げにくい性質があるとも言われています。また、筋肉の増強や疲労回復・勢力増強・集中力向上の「シトルリン」や活性酸素を消去する力を持ち、紫外線による肌の赤みや、色素沈着などの皮膚ダメージを予防・軽減する効果の「リコピン」を含むことからも様々な健康メリットが期待されています。

<効能効果> 分   類:清熱瀉火類
       性味/帰経:寒、甘/心、胃、膀胱
       効   能:清熱解暑、除煩止渇、利尿       

<IT部おすすめ>
●すいかジュース

暑熱による夏のイライラや、寝つきが悪いときに精神を安定させる「すいかジュース」がおすすめです。
すいか適量をミキサーにかけ、ジュースを作ります。すいかの性味・帰経は甘・寒で、心熱を清めます。清熱安神の効能がありますので、是非お試しください。
また、すいかの皮の白い部分は西瓜翠衣(せいかすいい)と言う生薬です。清熱利尿効果があり尿から肝火を排泄します。硬い部分を切り取ってお漬物にしたりお味噌汁の具にしたり捨てないで使ってみましょう。


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