暮らしの中の身近な食薬        No.047

なす











原産地はインド東部で、5世紀より前に古代ペルシャや、アラビア半島に伝えられました。東へ向かったものは東南アジア、チベットから中国と幅広い地域に広がりました。日本には中国、朝鮮半島、東南アジアから3つのルートで伝わったとされ、奈良時代にはすでにつくられていたと言われています。平安時代の『延喜式』という本には、ナスの栽培方法が記載されています。江戸時代には、初なすを少しでもはやくつくろうとする技術もはじまり、あまりに高い値段で売り買いされたために、幕府が禁止令を出したこともあったとされています。(参照)

<効能効果> 分   類:止血類
       性味/帰経:涼性・甘味/脾、胃、大腸
       効   能:清熱活血止血:血熱の便通、痔の出血        
             消腫利尿:黄疸、水腫、浮腫        
             健脾和胃:食欲不振、胃脘脹満 

茄子には、カリウムや葉酸、食物繊維、ポリフェノールが豊富に含まれており、動脈硬化、コレステロール値、高血圧などのリスク低減や便通改善など様々な効果に期待されています。

<IT部おすすめ>
インタビューでお世話になりました河村彩子さんに、美味しいラタトゥイユの作り方を教えて頂きました。

なすのラタトゥイユ
<材料>(2人分)
なす・・・・・・・・2本
ミニトマト・・・・・20個(皮の気になる方は湯むき)
ズッキーニ・・・・・1/2本
にんにく・・・・・・1かけ
オリーブ油・・・・・大さじ3
塩・・・・・・・・・少々
A(ローリエやバジルやローズマリーなどお好みのハーブ少々)
<作り方>
①なすとズッキーニは乱切り、ミニトマトは半分に切る。にんにくは半分にしてつぶす。
②鍋にオリーブ油大さじ1とにんにくを入れて火にかけ、トマト以外の野菜を入れて炒める。
③トマトと塩とA、残りのオリーブ油を加え、ふたをして焦げないよう時々かき混ぜながら
 弱火で20分蒸し煮にする。

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