暮らしの中の身近な食薬        No.043

豆乳





                  





豆乳は中国の後漢時代、1800年以前に中国で発掘された一枚の石板にありました。そこには、厨房で豆乳を作っている人々の様子が刻まれており、劉安(りゅうあん)という人物が初めて作ったと言われています。豆腐を発明したという記載があり、豆腐の製作には豆乳を使用する必要があることから、彼が豆乳も発明したのではないか、と結論付けています。「病気の母のために、毎日漬け込んだ大豆を挽き、豆乳にして飲ませていたら、母の病気が治り、豆乳も世間に広まった」という話があります。
日本は奈良時代、唐から伝わったといわれ、鎌倉時代の古文書の中に「豆腐羹(とうふこう)」という記述があり、これが今の「豆乳」だと言われています。世間に認知されはじめたのは1970年代頃、いくつかの食品会社が豆乳をなるべく飲みやすくしようと味の改良に乗り出し、1983年頃から第1次豆乳ブーム迎えましたが、まだまだ飲みにくいためにブームは早々に去ってしまいました。豆乳の可能性にかけた何社かが再び技術開発を続けた結果、現在では格段に飲みやすい豆乳の製造に成功し、2000年頃から第2次豆乳ブームが再来して今に至るとされています。

<効能効果>     
分   類:化痰止咳平喘類
性味/帰経:平(涼)甘/肺・脾・胃・大腸                       
効   能: 潤肺化痰平喘:虚労咳、喘息、咽喉乾燥       
       利水通便:便秘、小便不利、浮腫         
       補虚潤燥:消痩、疲労、産後虚弱、喀血

<IT部おすすめ>
気血を補って眼底疲労を改善する「木の実豆乳」は如何でしょう!

木の実豆乳
■材 料

胡桃・・・・・・・・・25g
黒ごま・・・・・・・・20g
豆乳・・・・・・・・・200ml
ブルーベリー・・・・・30g
はちみつ・・・・・・・小匙1

■作り方
① 胡桃は細かく刻み、ごまと一緒に乾煎りしてから更にすり鉢であたる。
② 豆乳とブルーベリーをミキサーにかける。
③ ②を火にかけて、沸騰したら、①と蜂蜜を加える。

効  能:補気養血明目
豆乳・胡桃は補気益陽、黒ごま・ブルーベリーは養血明目の作用があるので気血を補って眼精疲労を改善します。(中医薬膳学 辰巳洋 参考)

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