暮らしの中の身近な食薬       No.002

 近江牛(牛肉)













日本には有名なブランド牛がいくつかあります。その中でも近江牛は400年の歴史があります。インタビューにお答えいただいた川端さんから「滋賀特産のお肉といえば近江牛ですが、食薬としての話で・・・江戸時代、農耕牛として飼育され、仏教の殺生禁止の考えにより食することはタブーとされていた牛肉を、彦根藩井伊家の家臣、花木伝右衛門が「本草綱目」から手掛りを得て「反本丸」という形に加工し「養生薬」として食されたり、「味噌漬」などにして密かに好まれたと言われています。」とコメントがありました。今となっては身近にある「牛肉」ですが、食材として広く食べられるようになったのは明治時代からで、江戸時代は滋養強壮の「薬」と称して存在したことになるのでしょうか。

<効 能>
牛肉は「滋養強壮の薬」とされていたように、補気(補益)類として分類されます。疲れや息切れ、めまい、むくみに効果があります。また、血を補う効果もあるので気血両虚症の虚弱にもおすすめの食材です。

<調理法>
今回紹介されている近江牛は「肉質はきめ細かく、脂は甘く、口の中でとろけるように美味しい」と言われています。ステーキも美味しいですが、近江牛と言えば「すき焼」。近江八幡特産の丁子麩や赤こんにゃくを入れて青ネギと一緒に召し上がると絶品ですよと、教えて頂きました。

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