薬膳インタビュー           No.044 

中上節子さん










福岡市在住、自然食品の販売 障害者福祉事業の経営・運営「すぎな塾」の運営を行う。子供の頃から、鼻炎・万年鼻垂れで便秘症、皮膚も弱く大人になっても副鼻腔炎で悩まされている。子供の時体調がすぐれない私の介抱を行ってくれていた祖母はいつも薬草茶を飲ませてくれた。自然食品との出会い、岩塩との出会いは食品添加物や残留農薬との出会いでもあり、どう逃れていくのかという壁は「すぎな」との出会いが体に入った老廃物をどんどん排出していくしかないと疑わず。今から世の中を担う若い方々へ、食の大切さや「すぎな薬効」や「すぎな茶」の素晴らしさを伝える活動を福祉活動として15年行う。「すぎな塾」では心のバランスを整えながら、自分のペースで取り組む事ができるよう生活環境の見直し、中医学を取り入れて呼吸法や薬膳食指導を行っている。

①「食品添加物や残留農薬から逃れるために、体に入った老廃物を排出しなければならない」
 とは、ご自身の体験として何をされたのですか。

薬草の取り組みです。食品添加物や残留農薬などが当たり前になっている世の中と身体の不調は比例していると感じていました。子供の時に祖母と魚の小骨を取りながら食事をする昔を思い出し何かが違うと感じた時から「食品添加物から逃れるためには排出することが第一」と考え、そこが課題となった時から行動や思考が変わり薬草すぎなとの出会いが私の仕事や使命となりました。 そして身体の不調は中医学を取り入れて薬膳学、食養生を行っていくことが大事な事だと感じ学びを深めていくことにもなりました。

②自然食品の販売をされていますが、具体的には何を扱われていますか。
すぎなに関する商品は、SAKURA会の事業所で生産加工を行っています。タブレットなどの加工品は工場生産を行っています。販売は有限会社BRILLARが全ての商品を販売しています。すぎな、すぎな茶、すぎな粉、すぎなタブレット、岩塩、無農薬野菜、 無農薬大蒜などです。

③「グレーゾーン・生きづらさを感じている人のためのコミュニティ、すぎな塾」を
 運営されていますが、どのような塾ですか。
 また、薬膳食導も行っていられますが、どのような指導ですか。

すぎな塾は、オンライン塾です。若い時の自分自身を振り返り、自身の体験を元に生きづらさを感じている若い方々との向き合いです。世の中には発達障害のグレーゾーンが5人に1人は居ると言われています。コニュニケーションを取ることが苦手な方々と一緒に一歩前に進める生き方を見つけて行く。自分の生きて行く場所を見つけ世の中に対応できる自分との向き合いなどをアドバイスしていきます。そのコミュニティーは、その方の得意なことを進んで行えるように導いて行く安らぎの場所でもあります。生きづらさは、心の苦しみでもありそれは中医学で言う気虚からはじまります。体の緊張は様々な体の不調となります。その不調は食事や運動 呼吸を整えて改善する。栄気を養う。食べることの喜びを持てるような心のゆとりは楽しい時間に変わって行くような養生を指導しています。

④食薬同源、おすすめの身近な食薬を教えてください。
「すぎな」をご紹介いたします。シダ植物門トクサ綱トクサ目に属するトクサ科はトクサ属だけからなる分類群。日本には9種が自生しています。湿地、湖畔、河岸砂丘などの湿った場所に生育しており属名のEquisetumは「馬の毛」を意味しており、スギナやトクサは英語ではホーステイル(Horsetail)とも呼ばれています。「木賊」の名は『嘉祐本草』に初見され、「目疾に用いて翳膜を退け、積塊を消し、肝、膽を益し、腸風を療じ、痢を止め、また婦人の水月が断えぬもの、崩中赤白を止める」薬物とされています。

⑤今後はどんな未来図をお持ちですか?
自分自身の人間形成を考えているうちに、気がつくと今の様な活動を行なっていたと言うのが自然な回答と言えます。行なっていること全ては、同じ目線の方々と同じ目的を成したいと思っています。薬草を愛し共に人間形成を行なっていける方々との生活。一ミリでも前に向かって支援させていただきたい福祉事業。全ての活動が一つになって社会貢献できる事を目標に進みたいです。

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