 森 由加理さん
ポーランド在住。20代からオーストラリアのシドニーで星付きレストランのシェフとして働く。その後、イタリア、ドイツなどのレストランで働き、ヨーロッパ全体の食生活がとてもシンプルで季節を大切にし、楽しみながらも食が生活の中で重要であることを体験する。食についてもっと奥深い所を知りたいと薬膳について学び、日本食の素晴らしさやアジアの食の底力に気が付く。カンボジアでオールナチュラルのスパイスのお店や、日本食のお店を経営。現在は、ポーランドで無添加、オールナチュラルのレストラン「Zajegyoza」をオープン。Zajegyozaシェフ、国際薬膳師、交流部理事

①20代の頃から、ヨーロッパやオーストラリアでシェフとして働かれていますが、
そのお仕事を選ばれた理由やお仕事の魅力を教えてください。 オーストラリアに住むことになったのは、語学と料理の両方が学べると思い、新規オープンのお店に応募したところからです。シェフの仕事はオーストラリアの国がとても豊かになって行く時に、ホスピタリティーを学び経験できる場所だった事です。グローバルな社会に一番入りやすい所で、自分自身を築き気付かせてもらえたところでした。
②欧米諸国にも食事で体調を整える、薬膳的な食事があると思います。
薬膳とよく似ている部分、全く違うなという部分また面白いなと思う部分(考え方・食材・
調理法など)などありますか? オーストラリアは普段の食事は、シンプルに時間をかけず、一回の食事で全ての栄養が入っていると言うことが多いです。生野菜、フレッシュフルーツ、食薬から見ると清熱類が好まれています。ナッツ、チーズなどはメインの食事です。調理法は、包丁がいらない料理が多いですね。素材を活かして塩分排出や身体の温度を下げる食べ物が好きです。牛肉、羊、チキン、サーモンのステーキもよく食べます。刺身、寿司も日常生活に馴染んでいます。食事はソーシャルの場所であり、楽しく新鮮なもの食べようという国です。 ポーランドは保存食が沢山あります。発酵食品を好んで食べ、イメージは東北の漬物や乾物で日本とは少し違った形で料理に出てきます。補気類、温裏類、滋陰類などで、お米、小麦、キャベツ、ポテト、醗酵パン、豚肉、シナモン、ウォッカ、チーズなどが好きです。料理方法は、煮込み料理が多く、ピエロギもゆでて水餃子のようなイメージで調理します。常に暖かい料理と沢山の作りおきの野菜がサイドにあります。週末はレストランで家族一緒に食事をします。キッチン道具や色々な調味料も多く、食べることが好きな国だと思います。

③コロナ禍の中、ポーランドで起業され、無添加でオールナチュラルなレストランをオープンされていますが、どんなお店ですか。ご苦労されていることはありますか。
ポーランドは、ベジタリアンやビーガン多いので、日本食から健康的なベジタリアンの食べ方などを考えてメニューを作ったり伝えたりしています。全て手作りで安心安全、毎日食べれる日本食屋です。オープンから、ポーランドの方に助けてもらい、ワルシャワの方が喜んでいただけるよう楽しみながらお店作りをしています。
お店「Zajegyoza」をご紹介しましょう!!
Web site. http://zajegyoza.pl/
Instagram.
https://instagram.com/zajegyoza?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Facebook. https://www.facebook.com/zajegyoza
④食薬同源、おすすめの身近な食薬を教えてください。
フレッシュナッツ(アーモンド、カシューナッツ、ひまわりの種、かぼちゃの種など色々な
種子)です。
⑤今後はどんな未来図をお持ちですか?
ポーランド各家庭の手作りの餃子(pierogi:ピエロギ)から、店名はザイギョウザ。ポーランドと日本を結びつけて、ローカルなもので季節に応じた地元の方に喜んでもらえるメニューを、近道はせず、安心安全でおいしいオリジナルプロダクトの販売を手掛けています。色々な国の人と繋がり、沢山各国の事を学び、日本人として日本loveな人達を増やせればと思っています。 |