 梅田恵美子さん
東京都在住。東洋医学の学びは1996年に韓国へ行き、薬食同源の食事、よもぎ蒸しなどの民間療法にカルチャーショックを受けたことから始まる。現在まで25年以上にわたり韓国に通い交流を持つ。その間、日本の漢方、本草薬膳学院で中医学と薬膳、韓国の韓方を学び、健康で楽しく余生を過ごしたいと、2018年オリエンタルハーブスティースクールを開校。オンラインを中心とした薬膳茶、韓方茶の資格講座、企業、協会、カルチャースクールで薬膳茶講座を開講。2015年より韓国で薬膳茶材料買い出しや韓方体験、美活、美食を楽しむ「こころとからだにやさしい旅」企画(2020年よりコロナで渡韓不可のためお休み中)オリエンタルハーブスティースクール代表、国際薬膳師会 交流部理事

① 韓国の民間療法と韓方で、ご自身の体質改善をされてご出産とお子様のアトピー性皮膚炎を
完治されたそうですが、どのようなことをされたのでしょうか。
今から25年前ほど前、外資系のIT企業で働いていた私は不規則でハードな勤務状況からホルモンのバランスを崩し、冷えと生理不順、生理痛もあり、結婚したばかりでしたが婦人科で子供ができにくいとの診察もされていました。その頃たまたま週末にでかけた韓国でよもぎ蒸し、汗蒸幕、人参風呂などのリラクゼーションと薬食同源のお食事やお茶に癒され、未知の体験1つ1つに感銘を受け、すっかり心を奪われ、その後いくつかの好条件が重なり1年もしないうちに懐妊しました。仕事漬けの生活を見直し、社員からパートに勤務形態を変え運動する余裕ができ、韓国というリフレッシュできる場に出会えたことも大きかったと思います。
子供のアトピーは、第一子の息子が生後3か月頃から顔いっぱいに真っ赤な湿疹が出て、北里大学の東洋医学研究所の先生を紹介いただき、毎日処方された生薬を煎じ、哺乳瓶で飲ませていたら3か月ほどで湿疹はだいぶよくなりました。肺を鍛えた方が良いとアドバイスもいただいたので、まだ歩けるようになる前から水泳スクールに入会し、体操教室、サッカー、小学校から高校まで野球と親も大変でしたが、運動のおかげかアレルギー症状は何一つなく元気に過ごしています。
② オリエンタルハーブスティースクールはどのようなスクールで、どのようなことが学べま
すか。
東洋医学の考えを基にして偏った体質のバランスを整える養生法とお茶で体調を整えるティーセラピーについて学べます。また、私の趣味の延長でもあるのですが、薬食同源が暮らしに根付いている韓国の食生活の中でも実に多種多様な韓国の「お茶」をご紹介しています。お茶会をしたり、韓国のお茶のスペシャリストになるための講座を開講しています。韓国各地のカフェや茶材の産地、博物館などに足を運び得た情報、韓国のお茶関連、韓方関連の先生のところで学んだ知識を詰め、修了した後も学びが継続でき、韓国へ研修旅行などに出かけたりとスクール生同士も交流が持てるようアットホームなスクールを目指しています。
⓷ 現在は、2020年よりコロナで渡韓不可のためお休み中ということですが、〝美活、美食を
楽しむこころとからだにやさしい旅〟として韓国旅行を企画されています。韓国の〝美活、
美食〟で一番のおすすめはありますか。
韓国は内側からも外側からも美しくなれる、女性が大好きな物の宝庫です。まず内側からはお野菜たっぷり、滋養たっぷりのお料理。そしてお茶。季節や体質、体調ごとにも違うので、とても1つに絞れませんが今の夏の暑い季節なら参鶏湯。お茶ですとこの季節は五味子茶が欠かせません。外側からは、韓方コスメなどはナチュラル素材にこだわりながら比較的安価な商品も多く、美容大国なので韓医院での美容鍼など施術でおすすめしたいもの実は多いです。
④ 食薬同源、おすすめの身近な食薬を教えてください。
烏梅をご紹介します。夏のお茶として烏梅を使った酸海湯を時々作ります。今年6月に烏梅を作られている梅農家さんを訪ね、ますます身近なものになりました。
⑤ 今後はどんな未来図をお持ちですか?
高齢化社会で健康寿命を延ばしていきたい。死ぬまで自分の足で行きたいところへ行き、自分の歯で美味しく好きなものを食べられる…自分自身はもちろん、自分と関わる大切な人、それ以外でも多くの人ができるならそうあって欲しいと思っています。そのために今後も東洋医学でのセルフケア、ティーセラピーをお伝えしていくことはもちろんですが、今まで韓国のツアーを企画して多くのみなさんとお出かけしてきたように、好きなこと、興味のあることを同じ仲間が集まって楽しめる機会をたくさん作っていきたいと思います。楽しみがまたあるから、また頑張れる。体調整えよう、健康でいよう!そう思うことが意外と元気でいられる秘訣なのでは?と思っています。 |