薬膳インタビュー           No.011 

加藤 由季さん










東京在住。管理栄養士として病院や社員食堂での献立作成・厨房運営業務。特定保健指導で栄養指導業務。大手料理教室講師や料理イベント等の講師多数。誠心堂薬局主催の薬膳セミナーで一年間講師を務める。maikaika薬膳教室を主宰。Zoomを使ったオンライン講座や、料理教室を開催。薬膳を始めてから妊娠、出産、子育て中。
国際薬膳師・国際薬膳調理師



① 薬膳を始められたきっかけは何ですか?
数年前のことですが、それまで自分の事を元気がとりえだと思っていたのですが、6年間子供を授からなかったり、子宮頸癌を患ったりして、「あれ?!何かおかしいかも」と体質に疑問を感じることがありました。
管理栄養士として食や健康に携わる仕事をしていたので、自分の栄養管理に自信があったのですが、ある時参加した薬膳セミナーで薬膳を通して体の内側から体質改善できることを知り、「まだまだ知らない事がたくさんある!!薬膳について学びたい!!」と衝撃を受けました。翌日、本草薬膳学院に電話してすぐに入学を決意しました。

② 薬膳を始めてから待望の妊娠、出産をされたということですが、
  薬膳をやってよかったという体験からの思いがあれば教えてください。

過去に子宮外妊娠を経験したこともあり、主治医から「妊娠するには体外受精しかない」と言われ自然妊娠を諦めかけていたところに、漢方の先生から「漢方だけでも自然妊娠できる」と力強く仰ってくださり、その言葉を信じて漢方を始めました。そこで薬膳と漢方の関係の深さを学びました。漢方を服用する際も例えば「今、補腎をしているんだなぁ」と、効果効能をイメージすることでより薬の効き目を実感できますし、「血を補なわないといけないから、早く寝なければ!」など薬膳の学びから得た知識をもとに生活改善を体現できた事も良かったと思います。そのおかげもあり半年で自然妊娠する事ができたと思っています。

③ 最近はZoomを使ったオンライン講座のことをよく聞きますが、どのようなものですか?
  受講者の反応がいかがですか?

Zoomはパソコンやスマホを使ってセミナーや会議をオンラインで開催することができるアプリケーションで、資料を共有して説明する事ができます。対面で大人数のセミナーだとなかなか話の途中で質問はできないですが、Zoomではわからないところで止まって説明もできるので、受講者さんのペースに合わせて一緒に進めていけるのが魅力です。また、質問も納得がいくまでしてくださるので、説明する側も受講者さんの反応を直接受け取りやすく、次に生かすことができます。特に中医学は読み方が難しいことも多く、通信講座では読み方だけで行き詰まってしまったというお話もよく耳にします。質問しやすい強みを生かして薬膳のハードルを下げ、1人でも多くの方に薬膳の素晴らしさを知ってもらい、日常の食生活に取り入れていただけたらと思います。

④ 食薬同源、おすすめの身近な食薬を教えてください。
私のおすすめは「玫瑰花(まいかいか)」です。身体を温め、気の流れをよくしてくれる効果や、生理不順にも効果的で、なにより飲みやすい!お湯に入れるだけなので、お手軽!!生理前はもちろん、イライラしてるなーと感じると飲んでいます。
癒されて、美しくなれる玫瑰花の様に、私もたくさんの方を癒せる存在になりたいと思い、お教室名はmaikaika にしました。

⑤ 今後はどんな未来図をお持ちですか?
現在はオンラインセミナーだけですが、薬膳料理教室もオンラインで出来る様な仕組みを考えているところです。そして妊活をされている方にも、「こんな身近な食材でも薬膳なのねー!これならできる!」と感じていただける事を目指しています!
そして少しでも多くの方の日々の生活に中医学を取り入れて体調管理に生かして頂けるように努めたいと思います!

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