 玫瑰花(まいかいか)

玫瑰花は、バラ科の「ハマナス」という野ばらの蕾です。ハマナス(Rosa-rugosa)は英名で「Japanese rose」の異名も持っています。中国、朝鮮半島、日本では北海道に多く分布しています。花はバラのような芳しい香りを放ち、昭和40年(1965)過ぎまで、ハマナスの花弁から高級香料が生産されていたことが知られています。
玫瑰花のような花茶は、その日に摘んだ生花を、平らに並べる→積み重ねる→ふるいにかける→陰干しにするという工程を経て花を開かせ、茶葉と一定の割合で均等にかき混ぜます。そのあと積み上げて置いておき、お茶に花の香りをつけます。花茶が生まれたのは、中国の北方と言われています。中国の北方では茶は取れません。茶商人が苦労して南に買い付けにいきますが、交通の不便さ、治安の悪さ、戦乱などにより新鮮で美味しい茶はなかなか飲めません。質の良くない茶をなんとかおいしく飲もうとして花茶は発展してきたと考えられています
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<効 能>
玫瑰花は、理気類に分類されます。疏肝解鬱で肝胃不和の胃痛、脇痛脹満、ゲップ、食欲不振に。活血止痛で生理不順、生理痛、生理前の乳房脹痛、心痛に効果があります。ビタミンが多く含まれているので、女性にはオススメです。
<オススメの服用方法>
「玫瑰陳皮茶」をおすすめ!
玫瑰陳皮茶(2人分)
材 料:玫瑰花1g、陳皮1.5g、竜眼肉2.5g、紅茶1.5g
作り方:容器に材料を入れて湯200㏄を注ぎ、蓋をして蒸らす。
効 能:理気安神
性 能:玫瑰花 辛・微苦・温/肝・脾経 行気解鬱
竜眼肉 甘・温/心・脾経 補血安神
香りがとてもいいので、紅茶と一緒に服用するのがオススメです。貧血・気血両虚などの虚弱体質の人が精神的に不安定な状態となったときに良いです。
参考:中医薬膳学(辰巳 洋著)
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