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古来中国思想では、自然界のあらゆる発生・変化・発展は、事物の中に陰と陽が存在するために生じる。陰と陽の相互作用は、事物の発生・変化・発展の原動力であると考えられてきました。こうした事物に内在する陰陽が相互対立する法則を「陰陽学説」といいます。自然界のあらゆる事物は陰と陽に分類でき、また、それぞれの内部もさらに無限に陰と陽に分類できます。これを「陰陽可分」といいます。また陰と陽は互いに制約しあうことで、片方が行き過ぎないようにバランスをとっています。この陰と陽が対立・制約しながら調和した状態を「陰平陽秘」といいます。
陰と陽が平衡してはじめて自然界の秩序・人の身体の健康状態は保たれます。どちらか一方が勝り、どちらか一方が負けて陰陽のバランスが崩れると、自然界の秩序は乱れ、人は病気になってしまいます。陰と陽はどちらか単独で存在することはできず、互いを自分の存在のよりどころとしています。陰がなければ、陽は生まれず、陽がなければ陰は存在しません。この陰と陽の依存関係を「陰陽互根」といいます。治療においても陽を補いたい場合には“補陽薬”だけではなく、同時に“補陰薬”も配合します。「陰中求陽」といって、陽だけを補うよりも、同時に陰も補った方が陽が育ちやすくなるためです。 |
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