「補陽腎精」とは腎精の機能を補陽によって改善し治療する方法です。 五臓の中でも最も重要な臓器である腎は「精」とかかわっており、成長や発育、生殖に関係します。腎はこの精気をしまい蓄えておくところで、親から受け継いだ発育や成長にかかわる「先天の精」と後から食べ物などで補充される「後天の精」で出来ています。腎精の不足は発育の低下や生殖能力の低下さらには老化を招きます。年をとれば腎精が減少し弱まっていきます。腎の働きをよくするためには、精を補うことが重要です。
腎の働きとして、人体を温める役割「腎陽」と潤す働き「腎陰」があります。どちらが重要というのではなく、この2つの働きが協調して良い働きをするのです。つまり腎精の働きがうまく機能しないのは、陰陽のバランスが崩れることで陽虚の状態にあることです。この状況を改善する方法が補陽です。補陽とは「陽虚」の状態、陽が足りない状態である身体の冷えや、免疫力の低下、風邪をひきやすいなどの症状を、温めることによって改善をはかることです。この症状を解決するためには、治療や薬、食べ物があります。中薬では助陽類の鹿茸や冬虫夏草など、食材ではくるみや海老、羊肉がおすすめです。

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