補気生津とは、気を補い、精・血・津液である陰液を滋養する治療法です。今年の夏は、今までにない連日の猛暑が続きました。そのために、だるさや疲れ、食欲不振、夏バテなどを経験された方も多いでしょう。その疲労は秋バテの原因につながることがあります。中医学では、この季節におこりやすい気と津液が不足する気陰両虚を、秋バテと考えます。 外部からの刺激を減らしクールダウンの時間を作ること(抑目静耳といいます。)で、脳が休めて体を休めることができます。夏の疲れを整え、秋を迎える準備をしましょう。この時期の養生には、補気生津が大切です。補気生津の食薬に牛乳があります。性味は甘/平、帰経は心・肺・胃、効能は生津潤膚・補肺益胃です。牛乳は五臓を補い、肺や胃腸を潤し、のどの渇きや便秘の解消に効果的です。肌や髪を美しく保つ効果もあります。血を補い、虚弱体質の人や疲労回復にも良い食薬です。薬膳には「牛乳飲方」という処方があり、牛乳と重湯を混ぜて服用すると、熱病後の脱水症状を改善できます。体内にこもった熱を冷まし身体を潤し、虚弱体質を補うとされています。現代では、牛乳はタンパク質や脂質、各種ビタミン、ミネラルを含む完全栄養食品とされています。
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