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清熱除煩とは、身体の余計な熱を取り除き、身熱やいらだつ症状を治療し安定させる治療法です。7月は、暦では小暑から大暑と1年で最も暑い時期となります。最近では温暖化の影響か急に気温40度近い真夏日となり、昼夜を問わず高温多湿な暑さが続きます。暑さによる大量の発汗は、身体の血液を凝縮し心に負担をかけます。心は暑さを苦手とし、ダメージを受けると動悸や不眠などの不調につながり、焦り・怒り・驚きなどの感情が発生します。夏の養生には清熱除煩が大切です。身体を冷やす作用があるものをとり、心の安寧を保ちましょう。清熱除煩の食薬に苦瓜(ゴーヤ)があります。性味は苦/寒、帰経は心・脾・胃、効能は清暑止渇・清肝明目です。気を降ろし体にこもった熱を収め、暑熱の不快感や興奮を冷まします。熱中症や夏バテ、口喝・発汗に効果があります。外皮と実の部分以外の茎・葉・皮・種はすべて生薬として使用され、赤く熟した苦瓜は効能が変わり血を補います。沖縄ではヌチグスイ(命薬)と呼ばれ、ゴーヤチャンプルーや乾燥させた苦瓜のお茶が飲まれています。現代では、血をきれいにし血圧を安定させる効果が実証され、血糖値をコントロールして糖尿病治療に有効とされています。
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