「益気養陰」とは気の虚弱を補益し、身体の陰液を補い臓腑を滋潤させる治療法です。 2月は厳しい寒さが続きますが、立春や雨水といった春の兆しがみられ、気温は三寒四温となり寒暖差が激しくなります。この時期は、「益気養陰」し、気と精を蓄えて身体を養い春に向けて体内環境を整えていき、寒さによって低下しやすい「腎」機能を補います。「益気養陰」によい食薬に山芋があります。性味は、甘・平、帰経は脾・肝・腎、効能は益気養陰・補脾肺腎です。皮を剥いて乾燥させたものは「山薬(サンヤク)」という生薬として使われています。山芋は「山のうなぎ」とも呼ばれ、天然のものほど精を強く持ち、粘り気が強いほど効果が高く、スタミナ不足や免疫力低下、虚弱体質の改善によく、毎日少しずつ食べることによって体力がつく民間薬として知られています。芋類の中で唯一「生」で食べることができ、養陰作用があります。独特のぬめり成分は胃腸の粘膜を保護し消化を促進します。中国古代の医学書には、「山薬粥(米・山薬・少量の砂糖・胡椒少々を炊いた粥)は長期間続けて食べると身体が健康になり長寿をまっとうできる」とあり、山芋は腎を強化し体を潤し、老化を防止する食薬と書かれています。

この章のトップへ
Copyright © 2016 JFMCM All Right Reserved.