
以類補類とは、人の身体の形に似ている食物は、その身体や臓器の働きを助けて補うと言われます。最近では、クルミは脳に形が似ているので『健脳』によい、豆は腎臓に形が似ているので『補腎』によいなど一般的にも知られています。紅花・サフラン・牡丹・芍薬などの赤い花は、婦人病などの血に良く、木に寄生する霊芝や虫に寄生する冬虫夏草は、体にできた異物(寄生)に効く、などと言われています。梅雨の頃には、麻黄・木通などの中が空洞のものは水の巡りをよくし、沢瀉・猪苓・半夏など水辺に育つものや吸湿性のものは利水作用があり、去湿に用います。以類補類は中医学の独特な考え方ですが、古代の人々の自然界に対する観察眼と生きる知恵の深さがうかがえます。 |