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健脾和胃という言葉は、脾(消化器系の一部)の機能を高め、胃の働きを調和させる治療法です。特に、食欲不振や疲労、胃もたれなどの症状に対処し、体力と気力を養うことが目的とされています。今年の猛暑や高温多湿の秋によって、多くの人が食欲不振や疲労を訴えているという状況でした。この時期には、夏の消耗を補うために「気」の補充が大切です。気は自然界からの精気、腎に蓄えられた先天の精気、そして食物から作られる後天の精の3つから成り立ち、特に後天の精気が重要だとされています。
毎日の食事から後天の精は作られるので脾胃の機能は特に重要になります。健脾和胃を助ける食材として、うるち米があります。うるち米は脾胃を整え、気を補い、全ての体質に合う万能な食材であり、慢性的な疲労回復にも効果的です。さらに、うるち米は日本の主食であり、気を養う源として昔から重要視されてきました。最近では、ボケ防止や脳の記憶力を強化する作用も研究されています。米は日本の誇る食薬です。
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