
「補気」とは気の不足を補い、「助陽」とは陽を温め身体を助ける力を高める治療法です。冬至から翌年の立春まで、動植物は冬眠に入り人の身体も閉藏します。閉藏とは、冬の寒さから身を守り、陽気を内に集めて春夏秋に消耗した各機能を修復して、春の季節へ備えることです。薬膳では冬は養生によい時期とされ、「補気助陽」を心掛けます。冬は閉藏しながらも腎は活発に働きます。寒邪は腎を傷めやすいので、腎を養いましょう。「補気助陽」によい食薬に海老があります。性味は、甘・温性、帰経は肝・腎、効能は補腎壮陽・温陽開胃です。腎陽を増強し、体を温めてスタミナをつける強壮効果があります。海老は旨味が強く、白身魚の100倍多いアミノ酸類が含まれており、キチンキトサン・タウリン・アスタキサンチン・DHA・EPAなどを含む栄養豊富な長寿食品です。日本は世界一の海老の消費国であり、1年間に1人当たり約3キロの海老を食べる海老好きな国民といわれています。
|