2025.05
洗双糖(せんそうとう) 鹿児島
分   類:理気類
性味/帰経:温、甘/肝、脾、胃
働   き:温中補虚、緩急止痛、活血化瘀
食材紹介者:日高和子


お砂糖には製法によって色々種類があり、白砂糖は精製されたショ糖で栄養成分はほとんどなくなっています。黒砂糖は含蜜糖と言われ、搾り汁を煮詰めたもので茶色の色をしています。白砂糖は平性、黒砂糖は温性と効能の違いがあることも知られています。 今回ご紹介したいのは、鹿児島の「洗双糖」(せんそうとう)という砂糖です。原料となるさとうきびを圧縮して汁を搾りとり、煮詰めたものを遠心分離機にかけて更に煮詰めてつくります。この工程を2回繰り返すことから、洗双と言う名がついているとか。繰返すことで、汁は結晶化して茶色になります。精製していないため天然のミネラルとカルシウム、カリウムも豊富に含み 少しザラザラした感じですが自然の甘さがあります。是非お料理やお菓子作りに使ってみてはいかがでしょう。


2024.11
根らっきょう(薤白) 鹿児島
分   類:理気類
性味/帰経:温、辛、苦/肺、胃、大腸
働   き:温陽散結、行気導滞
食材紹介者:日高和子


中医学五采で学ぶ 葵・藿・薤・葱・韮 の薤は、らっきょうのことです。
日本三大砂丘のひとつである吹上砂丘を主な産地とする鹿児島県産らっきょうは,全国2位の生産量を誇ります。ところが鹿児島産の知名度が高くないのはなぜでしょう。漬物として出荷がないことと、家庭でらっきょう漬けをつくる風習があるためとか。たしかに、鹿児島の義理の母は大量の根らっきょうを洗って毎年塩らっきょうを作っていました。小口切りにして鰹節をかけて食べていましたね...。
らっきょうは、平安時代に中国から伝わった野菜で、中国では紀元前3世紀ころから漢方薬の一種として利用されていたそうです。日本でも伝わった当初は薬として使用されていましたが、江戸時代になって食用となったようです。らっきょうは理気類で温性、辛味苦味があり肺、胃、大腸などの臓腑に入り作用します。陽気を温め補い各臓器の働きを高め、固まりを消散させます。また気の巡りを促進し、停滞症状を改善します。ただし、効果があると言って取り過ぎには注意が必要。大きさにもよりますが1日3~5粒と言われています。疲労回復、血流促進におすすめです。



2022.05
あくまき  鹿児島
糯米
分   類:補気類
性味/帰経:温、甘/脾、胃、肺
働   き:補中益気・健脾止瀉、固表止汗
食材紹介者:日高和子


「あくまき」は、糯米を木や竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)に浸してから孟宗竹の皮で包んで竹紐でくくり、灰汁で数時間煮込んだ鹿児島独特の餅菓子です。
鹿児島の親戚から5月「端午の節句」の頃になると「あくまき」が送られてきます。お菓子ではあるのですが、ほとんど味がありません。かえって独特の臭みがあって、実は好き嫌いが分かれるところです。そのため、きなこや黒蜜などを付けて食べます。戦乱の時代には兵糧として重宝した保存食だったようですが、長期保存は冷凍がおすすめ。糯米は脾胃を整えてくれる食材で、わさび醤油や大根おろしで食べるのも美味しいです。


2018.12
十吉みかん(じゅきちみかん) 鹿児島県志布志
分   類:理気類
性味/帰経:涼・甘・酸/胃、肺
働   き:開胃理気、生津止渇、潤肺止咳
食材紹介名:北野祥子

 
私は福岡の出身ですが、鹿児島志布志とは『十吉みかん』を生産している農家さんとのお仕事の縁で度々訪問しています。この度15周年記念式典会場で、「十吉みかん」の皮を使用した陳皮などを販売させて頂きます。
十吉みかんは日本の柑橘類の祖先の一つと言われているクネンボ(九年母)というみかんを原種とする、鹿児島でもあまり出回っていない、とても貴重なみかんです。花、皮、果肉共に香りが高く、果肉は酸味が強いのが特徴。特にその独特の華やかなで高貴な香りはクネンボの特徴を強く引き継いでおり、風に弱く栽培が難しい、また種子が多いなどの理由でほとんど出回っていません。その貴重で栽培が難しい十吉みかんを、徹底した自然農法で育てています。
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