
2022.05
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あくまき 鹿児島
糯米
分 類:補気類
性味/帰経:温、甘/脾、胃、肺
働 き:補中益気・健脾止瀉、固表止汗
食材紹介者:日高和子
「あくまき」は、糯米を木や竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)に浸してから孟宗竹の皮で包んで竹紐でくくり、灰汁で数時間煮込んだ鹿児島独特の餅菓子です。
鹿児島の親戚から5月「端午の節句」の頃になると「あくまき」が送られてきます。お菓子ではあるのですが、ほとんど味がありません。かえって独特の臭みがあって、実は好き嫌いが分かれるところです。そ のため、きなこや黒蜜などを付けて食べます。戦乱の時代には兵糧として重宝した保存食だったようですが、長期保存は冷凍がおすすめ。糯米は脾胃を整えてくれる食材で、わさび醤油や大根おろしで食べるのも美味しいです。 |

2018.12
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十吉みかん(じゅきちみかん) 鹿児島県志布志
分 類:理気類
性味/帰経:涼・甘・酸/胃、肺
働 き:開胃理気、生津止渇、潤肺止咳
食材紹介名:北野祥子
私は福岡の出身ですが、鹿児島志布志とは『十吉みかん』を生産している農家さんとのお仕事の縁で度々訪問しています。この度15周年記念式典会場で、「十吉みかん」の皮を使用した陳皮などを販売させて頂きます。
十吉みかんは日本の柑橘類の祖先の一つと言われているクネンボ(九年母)というみかんを原種とする、鹿児島でもあまり出回っていない、とても貴重なみかんです。花、皮、果肉共に香りが高く、果肉は酸味が強いのが特徴。特にその独特の華やかなで高貴な香りはクネンボの特徴を強く引き継いでおり、風に弱く栽培が難しい、また種子が多いなどの理由でほとんど出回っていません。その貴重で栽培が難しい十吉みかんを、徹底した自然農法で育てています。 |
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