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品 名 |
たまねぎ |
地 域 |
兵庫県淡路島 |
分 類 |
理気類
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性味/帰経 |
温・甘辛/脾、胃、肺、心 |
働 き |
健脾理気、和胃消食 |
紹 介 者
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福井 茜 |
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春の訪れとともに、淡路島の市場には新玉ねぎが並び始めます。その白く瑞々しい姿を見ると、冬の間に蓄えられた大地の恵みを感じずにはいられません。淡路島は、全国でも有名な玉ねぎの産地です。温暖な気候と海風に育まれた玉ねぎは、甘みが強く、辛みが少ないのが特徴で、特に 春の新玉ねぎは生でも食べられるほど優しい味わいです。スライスして鰹節と醤油をかけるだけのシンプルな食べ方でも、その甘さとみずみずしさが際立ちます。じっくり焼けば、とろけるような食感と深いコクが生まれ、塩だけで十分なごちそうになります。そんな淡路島たまねぎは、ただ美味しいだけではありません。
薬膳の視点では、玉ねぎは春に滞りがちな「気」の巡りを促し、ストレスやイライラを和らげる食材とされています。また、消化を助け、胃腸を整える働きもあります。冬の間に縮こまった体を目覚めさせ、春の陽気に合わせて心身を整えてくれるのも、私の街の誇る淡路島たまねぎの魅力のひとつです。 |