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| 品 名 |
不知火(しらぬい)
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| 地 域 |
和歌山県 |
| 分 類 |
理気類
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| 性味/帰経 |
温、甘、酸/肺、脾 |
| 働 き |
理気健胃、止渇潤肺
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紹 介 者
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酒井雅晴 |
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和歌山県の温暖な傾斜地がオレンジ色に染まる三月から四月、ひときわ濃厚な甘みと香りを放つ果実が旬を迎えます。それが、1972年に長崎県で清見とポンカンを掛け合わせて誕生した不知火です。不知火は栽培が普及した熊本県不知火町に由来します。一般的にはデコポンという名称が知られていますが、これはJAから出荷され、かつ糖度13度以上・酸度1.0以下などの厳しい基準をクリアした不知火に与えられるブランド名です。
独特な凸形状を持つ不知火ですが、圧倒的な甘みと剥きやすさという特徴を持っています。和歌山県は古くから有田みかんに代表される柑橘栽培の高度な技術を持っていたため、酸味を和らげるための貯蔵技術や、木の上で熟成させる「完熟栽培」を確立したことで、不知火は高級フルーツとしての地位を不動のものにしました。現在では、春の訪れを告げる贈答品としても深く地域文化に根付いています。
春は肝が活発になり、自律神経が乱れやすい季節です。また春の環境変化で食欲が落ちやすい時期でもあります。理気健胃の働きを持つ不知火はこの季節にぴったりな食材と言えます。和歌山の豊かな土壌で育った不知火で心身ともに軽やかな春を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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