仏手柑(ぶしゅかん):静岡
分   類:理気類
性味/帰経:温、辛、苦、酸/肝、脾、胃、肺
働   き:疏肝理気、和中化痰
食材紹介者:多根弘子


先が指の様に割れて当に仏様の手を思わせる柑橘類の仏手柑(ぶっしゅかん)。英語名も同じくBuddha’s Hand Lemonや、Finger citronなどだ。インド原産で日本へは江戸時代以前に渡ってきたらしく、大和本草(1709)にも登場する。縁起のいい実とされ、お正月のお飾りなどにも使われる。当園で栽培を始めたキッカケは生薬として利用するためだが、日本での栽培農家は非常に少なく苗木も入手困難であった。ラッキーなことに隣町の農家さんが栽培をされていて数本譲ってくださった。果実を切っても中は白い綿部のみで、果汁の入った果肉(砂じょう)は無い。だが柑橘の中でもとても爽やかな強い香りを持つ。当園ではスライスして乾燥機にかけて保存している。主に理気薬として使用され、ストレスなどによる上腹部のつかえ、胸脇分の張りや痛みの緩和に用いられる。また、胃腸の働きを整えたり、長引く咳で痰を伴う場合に去痰の働きもする。


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