今月の薬膳
2026年度のテーマ:季節と五臓
「今月の薬膳」のテーマは「季節と五臓」です。中医学の視点から、季節ごとの特徴、又、その時期に旬を迎える食材を用いて養生薬膳、未病薬膳を献立とし毎日楽しく美味しく食事を頂く事は、健康維持のために大切な事です。体質や体調を考慮し季節に合わせたレシピのご投稿をお願い致します。
10月:「脾と肺」の機能を高める薬膳
豚肉のミルク煮
このレシピは、自身の料理教室で紹介する一品として開発しました。意識したポイントは2つあります。
①手に入れやすい食材でどなたでも手軽に簡単に作れ、おもてなしにも日々の食卓にも重宝すること。
②脾胃が弱く疲れやすい方の、秋の乾燥対策に役立つこと。
なお、自身も脾胃虚弱であるため、自ら試作と検証を重ねて完成させたレシピです。
テーマ
「脾と肺」の機能を高める薬膳
考案者
秋山靖子
参考文献
食薬学(教科書)、薬膳素材辞典、早わかり薬膳素材、体質改善のための薬膳
立 法
滋陰補肺 健脾和胃
素 材
豚肉・牛乳・蓮根・じゃが芋
アドバイス:日本国際薬膳師会認定部(写真、レシピ等の転用禁止)
材 料
(2人分)
豚肩ロース肉(塊)・・・・
牛乳・・・・・・・・・・・
蓮根・・・・・・・・・・・
じゃが芋・・・・・・・・・
【調味料】
塩・・・・・・・・・・・・
350g
500ml
1節(150g)
2個(200g)
小匙 1/4~
作 り 方
1.
鍋に豚肩ロース肉(塊)とかぶるくらいの水(分量外)を入れ加熱し(沸騰後2〜3分程度)取り出す。
2.
別の鍋に1.の(豚肉)と牛乳を入れ、加熱する。沸騰後はアクを取り、蓋を斜めにかけ、ごく弱火で1時間ほど加熱する。(吹きこぼれないよう注意・途中で肉は上下を返し、こまめにアクをとる)
3.
蓮根とじゃが芋は食べやすい大きさに切る。
4.
3の(蓮根・じゃが芋)を2の鍋に加え10分ほど加熱し、塩で味を調える。
5.
豚肉は食べやすい大きさに切り器に盛る。
食薬の性能
豚肉・・・・・・・・・・・
牛乳・・・・・・・・・・・
蓮根・・・・・・・・・・・
じゃが芋・・・・・・・・・
滋陰類 平・甘・鹹 / 脾・胃・腎
滋陰潤燥・益気
滋陰類 平・甘 / 心・肺・胃
滋陰補虚・補肺益胃
理血類 寒・甘 / 脾・心・胃
清熱生津
補気類 平・甘 / 胃・大腸・脾
益気調中・健脾和胃
薬膳処方
秋は「肺」を労る季節です。空気が乾燥する秋、滋潤を好むデリケートな肺は燥邪の影響を受け、津液が損傷されやすくなります。また近年は秋分を過ぎても暑さが残り、疲れが抜けにくいとも言えます。そこで、身体に潤いを与え脾胃を元気にする豚肉と、肺を潤す牛乳をメインに据え、余分な熱を冷ましつつ血を整え食欲を増進する蓮根と、気を補いお腹の調子を整えるじゃが芋を煮込んだレシピにいたしました。肺と脾胃を労り、乾燥の季節を乗り越えましょう。
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