最近、少しでも心身の疲れを感じると「お粥デー」を作るようにしています。煮物や汁物などと共に、朝、昼、晩とゆっくりお粥を啜って、脾胃を休めています。粥は薬膳の基本ですが、粥の力を実感するこの頃です。そうなると「さて、どんなお粥がよいかしら」と、いつも意識するようになりました。粳米はもちろん、玄米や雑穀米、鳩麦やもち麦なども使いますし、具材や出汁もいろいろと試しています。


「脾」の機能を高める薬膳

考案:麻木久仁子
使用した文献:薬膳素材辞典
アドバイス:日本国際薬膳師会認定部(写真、レシピ等の転用禁止)

素材名:山薬 鶏肉 粳米 紫蘇 葱白


補気健脾 辛温発散
(2人分)
長芋(粘りの少ない山芋)・・
鶏もも肉・・・・・・・・・・
洗い米・・・・・・・・・・・
長ねぎ・・・・・・・・・・・
紫蘇・・・・・・・・・・・・
だし汁(鰹)・・・・・・・・
【調味料】
塩・・・・・・・・・・・・・
薄口醤油・・・・・・・・・・
ごま油・・・・・・・・・・・
黒酢・・・・・・・・・・・・

150g
150g
1/2合
30g
3枚
600ml

小匙1
小匙1/2
小匙2
少々

1. 鶏もも肉は皮をはがし、肉の部分は1cm角に切る。
2. 長芋は皮を剥き、すりおろす。長ねぎと紫蘇はあらみじんに切る。
3. 鍋に洗い米とだし汁を入れて中火にかけ、煮立ったら鶏肉を加え一煮立ちさせる。
4. アクをとり弱火にして、30〜40分煮る。
5. フライパンにごま油を入れて鶏の皮を広げ、フライ返しで抑えながらカリッとするまで弱火で焼く。焼き上がったら表面の油を拭き、あらみじんに砕く。
6. 4に長芋、塩、薄口醤油を入れて中火にしよく混ぜて、1分程煮立たせ長芋に火を通す。
7. 器に盛り、鶏皮、長ねぎ、紫蘇、黒酢を添える。

山薬(長芋)・・・・・

鶏肉(鶏もも肉)・・・

粳米(洗い米)・・・・

紫蘇・・・・・・・・・

葱白(長ねぎ)・・・・
補気類 平・甘/脾・肺・腎
    補脾養胃
補気類 平(温)・甘/脾・胃
    補中益気
補気類 平・甘/脾・胃・肺
    補中益気・健脾和胃
辛温解表 温・辛/肺・脾
     解表散寒
辛温解表 温・辛/肺・胃
     発汗解表・散寒通陽
   
季節の変わり目は体調を崩しやすいですが、とくに冬から春にかけては日毎の寒暖差、昼夜の寒暖差が激しく、それが「寒暖疲れ」になりやすいと言われています。そこで、気を補う鶏肉と長芋を使って、脾胃に優しい粥を作りました。長芋はしっかりと火を通すことでより補気の力を強めます。鶏肉は米と共に柔らかくなるまで煮込み、鶏の皮はカリカリに焼くことで脂を抜き、より消化を良くします。肝の疏泄を促すために辛温発散の紫蘇・長ねぎを、また発散が行き過ぎぬように少しの黒酢を添えました。


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