“春は名のみの風の寒さや“と歌われているように立春の頃は冬の気配はまだ濃厚に残っている時ですが、太陽の光は日増しに輝きを強め万物の芽生えを促しています。冬に閉じこもっていた気が発散し始める立春の時は冷えを予防し本格的な春に備える準備の時期でもあります。起陽草と言われるニラを餡に用い、雪の中から芽生えた春の兆しを餃子でイメージしました。


「脾」の機能を高める薬膳

考案:渋谷久惠
使用した文献:薬膳素材辞典、早わかり薬膳素材
アドバイス:日本国際薬膳師会認定部(写真、レシピ等の転用禁止)

素材名:米粉 強力粉 小松菜 長芋 キャベツ 
    韮 長葱 豚肉


健脾益気滋陰 
(2人分)
(皮)
A:米粉・・・・・・・・・・
  小麦粉(強力)・・・・・
B:米粉・・・・・・・・・・
  小麦粉(強力)・・・・・
  小松菜・・・・・・・・・
(餡)
長芋・・・・・・・・・・・・
茹でキャベツ・・・・・・・・
豚肉・・・・・・・・・・・・
韮・・・・・・・・・・・・・
長葱・・・・・・・・・・・・
【調味料】
醬油・・・・・・・・・・・・
牡蠣油・・・・・・・・・・・
五香粉・・・・・・・・・・・
ごま油・・・・・・・・・・・
【たれ】
陳皮、黒酢・・・・・・・・・


20g
30g
30g 
40g 
40g 

50g 
60g
80g 
30g 
20g

小匙1/2
小匙1/2
小匙1/3 
小匙1/2

適宜

1. Aをよく混ぜ熱湯50mlを加減を見ながら加え、滑らかになるまでよくこね30分以上寝かせてから、直径2㎝20㎝長さにまとめ白い生地を作る。
2. 小松菜はゆでて水気をきってからミキサーにかけ、Bの材料に合わせてよくまぜ、熱湯を40mlを加減を見ながら加え滑らかになるまでこね緑の生地をつくる、30分以上寝かせ 縦10㎝横20㎝の長方形に伸ばす。
3. 2の表面に軽く水を塗り1の白い生地を載せ、グルッと一回りさせ形をととのえてから10等分に切る。麺棒を用いて直径10㎝の円形に伸ばす。
4. 豚肉に調味料を加えてよく混ぜたら、細かく切った野菜をすべて加え混ぜ餡を作る。
5. 3の皮に4をのせ、ヒダを寄せながらしっかりと口を閉じる(出来上がり写真参照)。
6. 湯気のあがった蒸し器に入れ10分蒸し、器に盛る。
7. 刻んだ陳皮を漬け込んだ黒酢を添え供する。

米粉(粳米)・・・
 
山芋(長芋)・・・

キャベツ・・・・・

小松菜・・・・・・

豚肉・・・・・・・

小麦(強力粉)・・
    
韮・・・・・・・・

葱白(長葱)・・・

黒酢・・・・・・・

橘皮(陳皮)・・・
補気類  平・甘/脾・胃・肺
     補中益気 健脾和胃 
補気類  平・甘/脾・肺・腎
     補脾養胃
補気類  平・甘/脾・胃・腎・肝・大腸
     補中益気 健脾益腎
滋陰類  温・辛・甘/肺・肝・胃・大腸
     養陰潤燥
滋陰類  平・甘・鹹/脾・胃・腎
     滋陰潤燥
清熱類  涼・甘/心・脾・腎
     補益脾胃
温裏類  温・辛/肝・胃・腎
     温中行気 補虚益陽
解表類  温・辛/肺・胃
     発汗解表
活血化瘀 温・酸・苦/肝・胃
     活血散瘀 消食化積
理気類  温・辛・苦/脾・肺
     理気健脾

冬の間閉じこもっていた気は春の気配と共に発散し始めます。冬の体を徐々に目覚めさせる必要があるので、エネルギーが不足しないよう体を温め胃腸に負担かからない食材を用いて健脾益気を心がけます。餃子の皮には補気類の米粉を用いて小麦粉の涼性を緩和させました。早春の陽気を目覚めさせるニラ、気の発散を促す長葱、胃腸の働きを整えるキャベツ、体を潤す働きのある豚肉や小松菜で、肝の働きが活発になる本格的な春の到来に適応できるよう体を整えます。補気の食材を多く用いると気滞になりやすいので、理気類の陳皮を漬け込んだ黒酢をつけだれとして添えました。


このページのTOPへ▲
今月の薬膳トップへ戻る▶︎

   
Copyright © 2016 JFMCM All Right Reserved.