5月5日は二十四節気の「立夏」(りっか)です。季節感としては、5月晴れ新緑のイメージですが、夏の入り口です。5月21日の「小満」(しょうまん)を過ぎ、5月末の頃は「紅花栄」(べにばなさかえる)といって紅花が1面に咲きます。薬草としては紅花(こうか)と呼び、紅色の花を摘み乾燥させたものを言います。よく似たものにサフランがありますが、紅花が温性に対してサフランは寒性ですので薬膳では使い方が違います。
今月は豆腐のお料理をご紹介します。中国から伝わり「本草網目」に大豆は消化が悪いので石臼でボなロボロにしてどろどろ状態で食べたので、「豆腐」というなど諸説あるようですが、寒性で甘味、清熱の作用があり、胃にやさしく食欲不振のときでも元気がでるなど、これからの季節にぜひ摂りたい食材です。 世界の様々の地域で〝tofu〟が単語として通じるそうです。


5月(立夏・小満)のおすすめ薬膳

今月の薬膳作成委員会監修(写真・レシピ等の転用を禁ずる)

  根菜の煎り豆腐炊き込みご飯
素材名:米、豆腐、ゴボウ、人参、みつば


生津潤燥、健脾益気
米……………………………1カップ
豆腐…………………………60g
ゴボウ………………………60g
人参…………………………60g
油揚げ………………………1/4枚
干椎茸………………………20g
昆布…………………………5cm
みつば………………………2本
ごま油………………………大匙1
淡口醤油……………………大匙1/2
みりん………………………小匙1

1. 豆腐はよく水切りしておく。
2. ゴボウ、人参はささがきにしておく。
3. 干椎茸は水に戻して千切りにしておく。
4. 油揚げは湯引きし千切りにしておく。
5. フライパンに油を引き、野菜、戻し汁をしぼった➂と豆腐をもみつぶして炒め、④を入れて更に炒め、淡口醤油、みりんで味を整える。
6. 椎茸の戻し汁、細かく刻んだ昆布、⑤と、といだ米に分量の水を加え、普通に炊く。
7. 炊きあがったら少量の醤油をたらし香りをつけ、みつばを散らす。

豆腐……………………清熱瀉火類 寒、甘/脾、胃、大腸  
          益気和中、生津潤燥、清熱解毒
ゴボウ…………………辛涼解表類 寒、辛、苦/肺、胃   
          疏散風熱、透疹解毒、利咽消腫
人参……………………養血類 平、甘/肺、脾、胃、肝   
          養血益肝明白、斂肺止咳、健脾化滞
米………………………補気類 平、甘/脾、胃       
          補中益気、健脾和胃、除煩止渇
干椎茸…………………補気類 平、甘/胃         
          補気益胃、托痘止血
昆布……………………化痰類 寒、鹹/脾、胃、腎     
          消痰軟堅、行水消腫
みつば…………………辛温解表類  温、辛    
          活血化瘀解毒、祛風止咳

立夏とは、「いよいよ夏が来るよ」という合図です。だんだん暑くなるため、寒性から平性の食材を摂るようにします。豆腐は清熱類で、体の中から熱を冷まします。特に口が渇いたり、熱による乾燥の便秘には効果があります。
米で補中益気を補い、根菜、昆布などで健脾をめざし陰陽のバランスを整えます。

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  豆乳と季節野菜の
濃厚食べるスムージーヨーグルト添え
素材名:季節野菜、豆乳、ヨーグルト、オレンジ


清熱通便、滋陰潤腸
豆乳………………………200cc
新キャベツ………………100g
小松菜……………………70g
レタス……………………60g
水菜………………………40g
人参………………………30g
バナナ……………………1/2本
オレンジ…………………50g
ヨーグルト………………大匙2
枸杞の実…………………適量

1. 新キャベツ、小松菜、レタス、水菜、人参はよく洗ってすべて乱切りにしておく。
2. バナナ、オレンジは皮をとり適当な大きさに切る。
3. 豆乳と乱切りにした野菜をミキサーにかける。
4. 器にいれて、ヨーグルトをのせ枸杞子を飾る。

豆乳…………………化痰類 平、甘/肺、大腸、膀胱  
         潤肺化痰平喘 、利尿通便、補虚養血
ヨーグルト…………滋陰類 平、甘、酸/肺、脾、肝   
         養陰補肺、潤腸通便、
新きゃべつ…………補気類 平、甘/胃、腎       
         補中益気
小松菜………………滋陰類 温、辛、甘/肺、肝、胃、大腸 
         養陰潤燥、利肺鎮咳
レタス………………清熱類 涼、苦、甘/肺、肝、脾    
         清熱、利湿、活血、健脾、通便
水菜…………………清熱類             
         滋陰潤燥、清熱解毒・瀉火通便
バナナ………………清熱瀉火類 寒、甘/胃、大腸
         清熱潤腸、解毒
人参…………………養血類 平、甘/肺、脾、胃、肝
         養血益肝明白、斂肺止咳、健脾化滞
オレンジ……………理気類 涼、甘、酸/肺、胃
         開胃理気、生津止渇、潤肺止咳
枸杞子………………滋陰類 平、甘/肝、腎
         益精補腎、養肝明白、潤肺止咳

一日に必要な野菜は350gと言われていますが、なかなか生野菜だけでは難しいです。スムージーにすると簡単に摂る事ができます。だんだん暑くなるこの時期に、清熱類の野菜を多くとり入れて作ります。熱を取り除き春の肝の興奮とのぼせを抑え、夏に向けて体調を整えます。それぞれの野菜が持つ滋陰、養陰、養血の働きより体内の正常な水分を補い、豆乳が利尿通便を整えます。

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