4月4日は「清明」(せいめい)です。24節気の暦便覧によると「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」から「清浄明潔」(しょうじょうめいけつ)の略です。「草木が一斉に芽吹いて、清々しいのでこの芽は何の草か分かる」ということから万物がけがれなく清らかで生き生きしている頃を意味しています。桜の花が咲き誇り、春の風は東風で暖かく作物を成長させる力があります。
4月20日は「穀雨」(こくう)です。「春雨が降って百穀を潤す」という意味があります。 夏に向かい陽気の上昇が強くなるので、菊花や桑葉のお茶を飲み、身体を熱くする羊肉や鶏肉などは少なめにしましょう。桑は「不老長寿の薬」と言われ、桑の木で作った箸を使うと長生きすると言われています。


4月(清明・穀雨)のおすすめ薬膳

今月の薬膳作成委員会監修(写真・レシピ等の転用を禁ずる)

  素材名:新たまねぎ、金柑、かぼちゃ、山芋、菊花
収穫後すぐ出荷される新玉ねぎは、柔らかく甘みがあるのが特徴です。普通玉ねぎは水にさらしますが、さらさなくても美味しく食べられ栄養価も豊富です。春の五味「酸味」に金柑、黄色い菊花、黄色いかぼちゃは温性で脾を養います。

健脾理気
新玉ねぎ…………………………1/4個
金柑………………………………2個
かぼちゃ…………………………100g
山芋………………………………100g
厚切りベーコン…………………40g
菊花………………………………2個

1. 新たまねぎはみじん切りにする。20分ほどパットに広げて置く。
2. 金柑は横に輪切りにして種をとり、食べやすい大きさに細かく切る。
3. かぼちゃ、山芋は適当な大きさに切ってから、蒸して柔らかくしざっとつぶしておく。
4.

厚切りベーコンは1cm各に切る。フライパンで炒め油が出てきたら火を止め③と混ぜる。

5. ④に新玉ねぎと金柑を加え、少々の塩・胡椒で味を整える。
6. 菊花の花びらを上に散らし混ぜて食べる。

新玉ねぎ…………理気類 温・辛・甘/脾・胃・肺・心 
        健脾理気、和胃消食、発表通便
金柑………………理気類 温・辛・甘・酸/肺・脾・肝 
        理気解鬱、化痰・醒酒
かぼちゃ…………補益類 温・甘/脾・胃 補気健脾
山芋………………補益類 温・甘/脾・肺・胃 
        補脾止瀉、養肺止咳、補腎縮尿
ベーコン…………補益類 平・甘・鹹/脾・胃・腎 滋陰潤燥
菊花………………辛涼解表類 微寒・辛・甘・微苦/肝・肺
        疎風清熱、清肝明目

4月は陽気が上昇する季節です。五臓のうち肝の機能が盛んになります。精神・情志の活動が上昇・発散するので 怒りっぽくなったり、いらいらしたりします。その興奮状態を抑えるために肝に働く金柑と菊花を使います。
肝と脾は密接な関係でつながっており、肝の「疏泄」という働きは脾の消化吸収を促進させる作用もあります。 陽気が次第に強くなるこの時期、春の体調を整えるため、新玉ねぎや金柑で気の巡りをスムーズに、かぼちゃ、 山芋で脾を養います。ベーコンには塩味がありますので、味付けは少しの塩・胡椒です。菊花の花びらを散らして 混ぜて食べます。

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