暮らしの中の身近な食薬
中国で最初の薬学専門書「神農本草経」では、365種類の食薬を使う目的によって分類。元気で長寿を望むとき使うものを「上品」、病気を予防するために使うものを「中品」、毒性強く薬効強く病気を治療するものを「下品」としています。薬膳学が中医学の進歩とともに成熟期に入り、まとめられた書物が李時珍「本草綱目」。食療と薬膳の内容も多く、効能よりも、食薬の持つ性質、味、帰経、食品群で分類され、現代の考え方に近いものとなっています。この両書の分類を参考にしてできた、主編 辰巳洋、日本国際薬膳師会編「早わかり薬膳素材」の「上品、中品、下品」を基に、暮らしの中の身近な食薬を紹介していきます。

 No.  083
食 薬 名  豌豆(えんどうまめ)
区   分  中 品
分   類  理気類
性味/帰経  平、甘/脾、胃
働   き  1.下気和中
 2.解毒利尿
 3.生津通乳


豌豆の原産地は、中央アジア、中近東です。日本では、鞘を食べるサヤエンドウ、未熟な状態の豆を食するグリーンピースがあり、グリーンピースをベースに、サヤが硬くならない特性を持つ品種を掛け合わせて改良されたものでアメリカで生まれ、1970年代に日本へ導入されました。柔らかい苗は、豆苗と言います。
豌豆の性味は、平、甘です。帰経は脾、胃です。豌豆は、下気和中、解毒利尿、生津通乳の働きがあります。グリーンピースは、胃の気が逆流して起こる「吐き気」や「げっぷ」を抑える力が強いとされています。調理の際は、沸騰したお湯(塩入り)で 1分〜1分半 が目安で、茹ですぎず、冷水に取ると色が鮮やかに保てます。重曹と煮るとビタミンが破壊されるので気をつけます。
出典:薬膳素材辞典(辰巳洋著) 執筆者:Web部 中島悦子

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