百尺竿頭に一歩を進む日本では2019年に策定された「健康寿命延伸プラン」は、健康寿命の目標と、その目標を達成するため の施策について定め、飲食習慣を見直して良い食環境作り、次世代を含めたすべての人の健やかな生活習慣形成等を提唱しています。また、2025年11月5日、「新語・流行語大賞」でノミネートされた30語が発表され、「薬膳」は28位に入りました。この近年、書籍・雑誌・新聞、ドラマ、テレビ番組などの影響で、街に出ると、薬膳のお店が沢山増えています。その結果、中医学・食文化として薬膳の言葉が世の中に広く知られるようになりました。 振り返ってみますと、20年以上前は、日本では薬膳について認識されておらず、多くの誤解がありました。2004年に健康の維持と増進、病気を予防、健康寿命を延ばすための中医営養薬膳学を学習し、国際薬膳師(士)・国際薬膳調理師などの資格を取得した有志者が集まり、「日本国際薬膳師会」を発足しました。国際薬膳師専門家の集団として、22年間の努力を経て、設立当初46名の会員は現在600名以上に増えています。会員の本会に対する期待も大きくなっています。 この二十数年の間、本会は東京学士会館において日中両国の「薬膳と食生活国際学術シンポジウム~少子・高齢化社会の予防医学~」の大会を開催いたしました。また中国・韓国・シンガポール・マレーシアの多くの大学を訪問、国際薬膳コンテストに参加、薬膳のふれあい旅などを実施してきました。海外の専門家との交流も行ってきました。今後は本会主催の薬膳シンポジウムを開催すると同時に中医薬膳学の豊富な知識をさらに活かし国際交流も一層促進したいと考えています。この度、会員の皆様に医学の知識・新しい知見・臨床応用などの幅広い知識を学習・交流する機会を増やすために、一般財団法人東方医療振興財団・日本東方医学会を友好団体として連携しました。 本会の設立以来、各部の活動は役員の方々の努力によってそれぞれの事業が実施されています。ホームページ・会報「くこ」によって、世の中に薬膳の知識や技能を普及するとともに、本会および事業活動を宣伝しています。学術部・認定部は会員のレベルアップのための講座や学術発表、薬膳献立や各種の認定作業を行っています。総務部・運営企画部は総会、設立記念日講演会、会員の親睦会などを企画・実施しています。今までの実績は薬膳コンテストの開催、薬草園、製薬・製酒メーカーの見学、食品会社の学習会などがありました。会員の皆様の専門知識は様々な薬膳活動に参加することで結果として高められました。また、22年間の本会の出版事業は『早わかり薬膳素材』『体質改善のための薬膳』『日々の薬膳』の書籍を正式に出版し、全国の本屋さんに並びまして大変好評をいただきました。『8つの体質と食薬早見表』『薬膳の基礎・早見シート』『体質判断&食材早見表』の小冊子を作り、会員の皆様に配布しました。日本国際薬膳師会設立15周年記念誌『臓腑弁証の薬膳〈10の証〉』『人生100年 今こそ薬膳養生』を制作発行しました。薬膳の言葉、薬膳の考え、薬膳料理などが少しずつ世の中に認められるようになっている今、求められるものは本格的な薬膳になります。そのために、本会はこの二十数年間で中医営養薬膳学による健康・中医営養薬膳学を普及する目標を達成するための会の組織の安定を図り、運営も順調になっています。 2024年6月に法人化して新規事業を起こし、会の組織が新しく構築され、「国際薬膳師資格認定機構」を設置し、本草薬膳学院の協力をいただき、日本で初めて「国際薬膳師(士)」「国際薬膳調理師」の資格認定試験を行い、合格証書発行が始まりまして2年間順調に進めています。 古人いわく「会」は、「合」「聚」という意味を示し、「一定の目的を持ち、多くの人々が集まること」と会の定義となります。「天下会于一」、「日本国際薬膳師会」は薬膳専門家の会です。健康社会の未来に向かい、薬膳の国際資格を持っている皆様、今までに培ってきた薬膳の知識と経験を活かしあい、薬膳の仲間になり、交流の輪を広げ、中医薬膳学の道を一緒に歩んでいきませんか。未加入の皆様のご入会を心からお待ちしております。 一般社団法人日本国際薬膳師会 会長 医学博士 辰巳 洋 |
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