Vol.022 岩附由加里さん
愛知県知多郡在住、常滑焼急須コーディネーター協会代表理事。2025年5月まで有限会社丸よ小泉商店で営業本部長を務める。常滑焼の急須を使ったワークショップや「旅茶企画」を国内で展開し好評を得る。2018年には中国宜興からの使節団へのワークショップを企画・実施。2022年に発表した常滑焼急須chanomaシリーズがグッドデザイン賞など複数受賞。脳動脈瘤の経験を契機に薬膳やメディカルハーブの資格を取得。2026年からTezumi日本事業部長として、日本茶文化の国際普及に尽力。日本茶検定1級、国際薬膳師、国際薬膳調理師


「そうだ!台湾にも薬膳を食べに行こう!生薬買いに行こう!漢方診断も受けてみよう!」2026年が明けてすぐ1月10日から13日2泊3日の弾丸台湾旅行でした。セントレア空港発の私と関西空港発の宮崎さん(大阪在住、国際薬膳師)とは台北桃園空港で待ち合わせです。二人とも2度目の台湾なので台湾の治安も状況も大体わかります。今回は観光ではなく目的が薬膳、生薬の買付、漢方診断、足つぼマッサージと決まっていたので、本当に無駄のないスケジュールで大満足の旅行でした。渡航までにオンラインミーティング2回、事前に台湾に直接電話で漢方診断予約もしました。お店や地図や乗り物などの予習も済ませ、今回はタクシーを一切使わず、現地の公的交通手段の地下鉄やMRTを駆使し、足で回り、台湾の方々と触れ合いながらの楽しい旅でした。現地の工務店の開店祝いに飛び入り参加させてもらったり、楽しい偶然の経験もたくさんありました。おかげで2万歩近く歩いた日もありましたけど。
朝市では当帰、黄耆、枸杞、棗や龍眼肉などの生薬が日常の料理で使われるようで普通にどこでも見かけました。また迪化街では漢方薬としての品質の良い生薬がなんでもそろいます。四物湯など何種類もの有名な方剤のキットもたくさんあり、中医学が台湾の生活に根付いていると感じました。もちろん食べたいものも自ずと決まってきます。養生鍋、豆花、ネギ餅、エビスープやアヒル料理や養生ヌガーなどを頂きました。養生鍋も具材も体調に合わせて選びました。冬なので、ネギやエビ、台湾生姜などの体温を温めるものを露店でたくさん見かけます。朝市ではおじちゃん手作りの仙草入りのヌガーや紅麹のヌガーなどもその場でカットしてもらい試食して購入。そんな発見もなんだかとても幸せでした。ゴマ餅や工業化されていない手作りの生薬のお菓子やお茶もたくさんあり、朝市は滞在3日のうち2度、迪化街は結局3度も訪れました。台湾は3度4度といわず毎年訪れたいですね。
台湾に中医学が根付いたのは明の時代の鄭成功の時代からですが、その後日本の統治下の時代があり、また1949年からは蒋介石の国民党の統治の歴史がありましたが、台湾では純粋に中医学は受け入れられ、中医の薬局やお医者さん、薬膳食材にあふれている印象でした。そしてなにより印象的だったのが、台湾の人がとても穏やかで優しいことでした。