Vol.010 北里多恵子さん
25年前より自宅にてパン教室を開講。公民館やカルチャーセンターでも手ごねパン教室を開き現在も継続中。「興味があり、学んで修得したものは教えることで深く定着させ、自分のものにする」というモットーのため、押し花や韓国飾り紐の教室も埼玉、神奈川で開講中。薬膳についても、本草薬膳学院26期生として学んだ知識をもとに気軽に家庭料理へ応用できるようなメニューで料理教室を開き、30代から80代までの生徒さん達とゆるく楽しく続けている。


朝はパン♫とCMで歌うように日本でも朝のパン食が増えていますが、薬膳を勉強するようになって少し疑問に思うようになりました。パンの主原材料である小麦は涼性。まだ陽気が充分でない朝の食事が涼性のパン、冷たい牛乳、フルーツ、ヨーグルトなどでは、体に負担がかかるのでは・・?特に寒い季節や体の弱い方には、冷たさを和らげる工夫が必要だと思いました。
ちょっと自慢も入りますが、25年間毎月2種類のパンメニューを1度も繰り返さないほどたくさん作り続けてきました。パン作りは、材料も作り方もバリエーションに富んでいて、工夫によってレシピは無限という懐の深いものです。薬膳の考えを取り入れて、生地、フィリング、トッピングに食材を盛り込むことで、意外に簡単に工夫するようことができるようになりました。今日は作りやすく、主食にもおやつにも応用が楽しめるフォカッチャをご紹介します。一年中、様々な食材を工夫して、作ってみてください。

【材 料】 型に入れても、天板にのせてもどちらでも作ることができます。
  強力粉・・・・・・・
薄力粉・・・・・・・
イースト・・・・・・
砂糖・・・・・・・・
塩・・・・・・・・・
常温水・・・・・・・
太白胡麻油・・・・・
240g
60g 
6g
5g
4g
190g
10g(オリーブ油でも可)

  <トッピング>
A:生姜パウダー3g
B:クリームチーズ、ママレード(柚子ジャム)、夏みかん
トッピング用:太白胡麻油(オリーブ油でも可)
<トッピングの応用>
Aをアレンジして他のスパイス(にんにく、シナモン、胡椒、クローブ、
 パプリカなど)
Bをアレンジして、
・おかずパン風に(カボチャ、ジャガイモ、トウモロコシ、トマトなど)
・ピッツァ風に(ミニトマト、ウインナー、ベーコン、玉ねぎ、チーズ、
 アボカドなど)
・デザート風に(ブドウ、モモ、リンゴ、イチジク、ナッツなど)

【作り方】
1.
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3.

4.
5.
6.
材料を粉類から入れて、20分程度こねる。
生地を1つに丸めて、ボウルに入れ、乾かさないようにラップをする。
お風呂くらいのぬるま湯で20分湯煎する。
丸め直して、仕上げの形に平たく伸ばし、オーブンシートを敷いた天板の上
(または型の中)で30分休ませる。
太白胡麻油(トッピング用)を表面に塗り、穴を開けて10分休ませる。
穴にトッピングを押し込む。
200℃に予熱したオーブンで15〜20分焼く。