2020.11
スベリヒユ(馬歯莧:ばしけん) 山形県西村山郡 他
分   類:清熱類
性味/帰経:寒・酸 / 大腸・肝
働   き:清熱解毒、涼血止血、止痢、収斂利湿
食材紹介者:奈良 理香子


庭や道端に雑草として生えていますが、私の母の故郷では「ひょう」と呼び、干して山菜のように食べていたそうです。東北地方や沖縄県では野菜として親しまれていますが、ヨーロッパでは「パースレイン」と呼ばれるハーブとして生や炒めて食べられています。少しの酸味とぬめりもありますが、サラダやナムル、スープ、水餃子の具材などで美味しく食べられます。茎は赤紫色なので彩りもきれいです。根を除いて水洗いし、日干し乾燥したものは、生薬の馬歯莧(ばしけん)です。最近、家族が腹痛の原因が潰瘍性大腸炎と診断されました。重症ではありませんが、スベリヒユの働きに期待していろいろな料理に活用しています。知人の畑で除草作業の折に頂戴したものを食べていますが、園芸店で人気の花「ポーチュラカ」(ハナスベリヒユ)も食用になるそうです。健康効果で注目されているオメガ3脂肪酸を多く含む植物ですので、お庭や畑で見つけられたら召し上がってみてください。
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