2022.10
新甘泉(しんかんせん) 梨:鳥取県
分   類:止咳平喘類
性味/帰経:涼、甘、微酸/肺、胃
働   き:清熱化痰、生津潤燥
紹 介 者:中島悦子


秋の代表的な果物と言えば「梨」、梨と言えば鳥取県です。今回はネーミングが面白い新甘泉(しんかんせん)をご紹介します。 特に有名な二十世紀梨は、明治37年(1904年)に千葉県から鳥取県に導入されて以来、100年以上栽培される歴史ある 代表品種となっており、卸売数量は全国一位、二十世紀梨の花は、昭和29(1954)年、鳥取県の県花に選定されています。 鳥取県の梨は二十世紀梨だけではありません。鳥取大学や県が開発した新品種を含め、さまざまな品種が夏から秋にかけて続々と 旬を迎えます。青梨では、二十世紀、夏さやか、なつひめ、爽甘。赤梨では、早優利、幸水、秋栄、豊水、あきづき、新甘泉、 秋甘泉、新高、新興、王秋、あたごと、沢山の梨の品種があります。甘くてジューシーで美味しい梨は、実は皮も「梨皮」という 生薬として利用されます。果実ものどや咳に良いですが、梨の皮を煎じることで咳止めの効果がアップします。梨は本格的な秋が 来る前に肺の乾燥を予防するための、神様からの贈り物ですね。
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