2023.2
紅麴(米):岡山県
分 類:補気類
性味/帰経:甘、温/脾・胃・肝・大腸
働 き:活血化瘀 健脾消食
食材紹介者:河本壽恵乃
紅麴とは、米などの穀類を紅麹菌(麹菌の一種)で発酵させたもの。中国4000年の昔から紹興酒や紅露酒の醸造に用いられ珍重され美しい紅色をしています。「本草綱目」に紅麹の効用について「主に消化を良くし、血液の流れを促進し、脾や胃の機能を改善する」と書かれているそうです。調理方法は、天ぷらの衣、お好み焼き、手作りパンなど、ご飯や餅に混ぜ込むと綺麗なピンク色になります。漬物、食品の色付けにも使われます。使用目安は米3合に小匙1、白玉粉100gに小匙1/4、道明寺粉は半カップに小匙1/5です。多く使いすぎると
料理に品がなくなりますので気を付けましょう。(写真は紅麹を使った太巻き寿司といちご姫・桜餅)
2021.7
珈琲(コーヒー) 岡山県
分 類:外用類・その他
性味/帰経:温、甘、苦/肺、肝、胃、脾、心
働 き:昇陽益気、利水排尿
食材紹介者:青柳崇子
日本で珈琲は作れないと思われていますが、岡山県に国産のオーガニックコーヒーがあります。凍結解凍覚醒法で種苗からこの国産コーヒー豆を作っています。凍結解凍覚醒法とは種子をマイナス60°Cで凍結、種子や細胞に氷河期を疑似体験をさせ、遺伝子内に記憶された環境情報で、種子の環境順応性を最大限に覚醒させるのです。遺伝子組み換え技術と違い遺伝子情報異変が無いままDNAの眠る本来の優れた種子を作りだし、耐寒性、耐熱性、耐虫性を増強し、さらに驚異的な成長スピードと収穫量を可能とします。人体にも地球にも害の無い有機無農薬の完全オーガニック栽培でコーヒー農園づくりをしていますのでご紹介します。
2019.09
そうめん南瓜(南瓜) 岡山県倉敷市
分 類:補気類
性味/帰経:温、甘/脾、胃
働 き:補気健脾
食材紹介者:藤田有美
そうめん南瓜(そうめんかぼちゃ)、アメリカ大陸原産のウリ科の西洋カボチャの一変種です。日本入ってきたのは明治時代と言われ、そうめんなんきん、そうめんうり、金糸瓜とも呼ばれています。収穫は7月から8月ですが、保存性に優れており冬に食べることもできます。色はうすい黄色で味は淡白。シャキシャキとした食感が特徴です。皮はむかず輪切りにして茹でると、果肉がほぐれて素麺状になります。茹で過ぎると柔らくなり食感が楽しめないため、箸が通るくらいになったら水で冷やします。そうめんのように麺つゆで食べたり、三杯酢で酢の物にするのが一般的ですが、マヨネーズで和えたり、中華サラダにしたり、炒めものに入るのもおすすめです。
2019.04
もんげーバナナ 岡山県岡山市
分 類:清熱類
性味/帰経:寒・甘/胃・大腸
働 き:精熱潤腸・解毒
食材紹介者:青柳崇子
濃厚な甘みで美味しい「もんげーバナナ」を頂いたのでご紹介します。熱帯果樹のバナナを日本でしかも無農薬で栽培し、岡山での露地栽培に成功させました。一旦氷河期の状態に戻してから植え直されるため、寒さに非常に強くなるだけでなく、成長まで速くなるそうです。『凍結解凍覚醒法』と名づけられたこの方法によって育ちの良い、かつ甘みの強い糖度24.8(一般的なバナナは糖度18.3)のバナナが出来ました。「もんげー」とは岡山の方言で「すごい」と言う意味。無農薬なので皮まで食べられます。
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