
2022.07
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嶽きみ(だけきみ) 青森県
とうもろこし
分 類:利水滲湿類
性味/帰経:平、甘/脾、胃、大腸、肝、腎、
膀胱、心、小腸
働 き:清熱利湿、健脾益肺
紹 介 者:小田真希子
私の仕事仲間は、色々な都市から来た方が多く、地方の珍しい食材を教えてくれます。今回は青森の「嶽きみ」を紹介いたします。読み方は「だけきみ」、津軽弁ではとうもろこしを「きみ」と呼びます。
「嶽きみ」が作られているのは、標高400m~500mの岩木(いわき)山麓に広がる「嶽(だけ)高原」です。ここは、日中と夜間の温度差が大きく、お盆を過ぎた頃から約10℃以上の厳しい寒暖差になります。そのためプリプリとした食感と濃厚な味のフルーツとうもろこしが育つそうです。お薦めの食べ方は?採れたてを生で食べる、だそうです。糖度は18度以上と言われています。収穫時期は他のとうもろこしに比べ短く鮮度が大切ですから、手に入れて生で食べるのは難しいそうですが、是非食べてみたいです。 |

2020.12
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むかご(やまいも:山薬) 青森県
分 類:補気類
性味/帰経:平・甘/脾・肺・腎
働 き:補脾止瀉・養肺止咳・補腎縮尿
食材紹介者:鈴木裕子
関東ではあまり馴染みがないと思いますが、「むかご」をご紹介します。
むかごはやまいもの葉のわき芽が大きくなったもので、山芋が収穫される9月頃から付きはじめ、11月には指で軽く触っただけで採ることができます。むかごは皮をむかずそのままゆがいたり、蒸したりして食べます。
80才を過ぎた母は、大人が農作業している間に子供達がムカゴを拾って茹でたものをおやつがわりにしていたと言います。知り合いの野菜屋に聞いたところ、長芋の収穫が終わるとむかごも出廻らなくなるとのこと。さっと洗って炊き込みごはんにしたり、塩ゆでして炒めたり、とても簡単。どんな料理にもあります。むかごが手に入ったら、‹親›のやまいもと‹子›のむかごで何か作って見たいとは思っています。 |

2018.12
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御所川原(ごしょがわら) (赤いりんご)
青森県五所川原市
分 類:清熱類
性味/帰経:甘・微酸・涼/脾・胃・心
働 き:清熱生津・止瀉通便
食材紹介名:鈴木裕子
「りんごは赤い」というのはあたり前、とお思いの皆様。御所川原は皮だけでなく“果肉”も赤いのです。しかも、花・若葉・枝までもが赤い非常に珍しいりんごです。
青森県はりんご生産日本一で、県内各地で様々な品種が栽培されていますが、御所川原は私の住んでいる青森市のお隣の五所川原市だけで育成されおり、一般的なりんごに比べてポリフェノールやアントシアニンが多量に含まれているそうです。
小ぶりで酸味の強いりんごですが、加熱すると酸味と甘みがほど良くなります。 また、真っ赤なりんごを牛乳や生クリームと組み合わせると綺麗なピンク色になり見た目も楽しくなります。スイーツはもちろんですが、ドレッシングに加えたりしていただいています。 |
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