2022.04
守口大根  愛知県扶桑市
分   類:消食類
性味/帰経:涼、辛、甘/肺、胃
働   き:順気消食・下気寛中、清化熱痰、
      散瘀止血
食材紹介者:竹内郁子


古くは大阪の守口地区で栽培されていたのが起源のようです。現在は木曽川沿いの地質が砂状で軟らかい愛知県扶桑町で栽培され、総生産量の7割を占めています。通常の大根より細長く、直径2~3センチ、最大の長さは191・7センチもあり、『世界最長の大根』としてギネスブックに登録されています。収穫は特殊な機械で、土を振動させて引き抜きます。9月に種播きし90日余りで収穫。味は辛苦。成長の速さから補気力、走行性などにも優れていると思われます。一般の大根に比べ身が締まって固いので、生食には向いておらず漬物にします。塩漬け、酒粕漬けを繰り返し、最後は味醂粕に漬け3年かけて繊維を軟らかくし、香り高い守口漬けが完成します。
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