自分自身、脾胃の働きの低下により、乳がんになる経験をしたため、五臓で最も重要な働きをする脾の働きの大切さを実感すると共に、日々の食事の中で脾の働きを良くする薬膳を考案しました。


「脾」の機能を高める薬膳

考案:中島悦子
使用した文献:食薬素材辞典
アドバイス:日本国際薬膳師会認定部(写真、レシピ等の転用禁止)

素材名:鯵、パプリカ、玉ねぎ、茯苓、薏苡仁、カルダモン


温中健脾・理気利湿
(2人分)
鯵・・・・・・・・・・・
パプリカ・・・・・・・・
玉ねぎ・・・・・・・・・
にんじん・・・・・・・・
茯苓粉・・・・・・・・・
薏苡仁粉・・・・・・・・
カルダモンパウダー・・・
油・・・・・・・・・・・
【調味料】
黒砂糖・・・・・・・・・
醤油・酢・酒・・・・・・

正身180g(中大2尾)
60g
50g
30g
小匙2
小匙2
小匙1/2
適宜

大匙1
各大匙2

1. 鯵は、3枚おろしにします。
2. 茯苓粉と薏苡仁粉とカルダモンパウダーをビニール袋に入れて、鯵にまぶす。
3. 玉ねぎとパプリカとにんじんは、細切りにする。
4. フライパンに油を入れて、鯵をこんがり焼く。
5. 鯵は皿に盛る。
6. 鯵を取り出したフライパンに、玉ねぎ、パプリカ、にんじんを入れて炒め、調味料をすべて入れて少し煮詰める。
7. 鯵の上に玉ねぎ・パプリカ・にんじんのソースをかける。

鯵・・・・・・・・・

青椒(パプリカ)・・

玉ねぎ・・・・・・・

にんじん・・・・・・

茯苓粉・・・・・・・

薏苡仁粉・・・・・・

白豆寇・・・・・・・
(カルダモンパウダー)
温裏類 温、甘 /胃
    温胃和中
温理類 熱、辛/心、脾
    温中散寒、開胃消食
理気類 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
    理気健脾、和胃消食
養血類 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
    健脾化滞
利水滲湿類 平、甘、淡/心、脾、胃
      健脾寧心
利水滲湿類 涼(微寒)甘、淡/脾、胃、肺
      健脾滲湿
芳香化湿類 温、辛/肺、脾、胃
      化湿行気、開胃消食

脾の働きを良くするために温性と気の巡りを良くする必要があるため、温性・甘味・香りのあるものを選択します。温性の鯵と、玉ねぎ、パプリカ、にんじんの組み合わせで消化を促進します。また、湿は脾の働きを低下させるため、カルダモンパウダーの香りで湿を取り除き、利水滲湿類の茯苓粉と薏苡仁粉により体内に蓄積された余分な湿を排出します。


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