今回のレシピについて
黒胡麻の黒い皮には鉄分や抗酸化作用のあるアントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれています。また含有成分のセサミンやビタミンEにも抗酸化作用があり、老化防止や肝機能の改善などに有効と言われています。こんなアンチエイジングにぴったりな黒胡麻ですが、出来上がりが黒くなるため、なかなか使いこなせていなかったので、消化吸収の良い黒練り胡麻を使って余すところなく食べられる簡単なデザートを考えました。


《アンチエイジングの養生》美肌と白髪予防の薬膳

考案:名取 陽子
アドバイス:日本国際薬膳師会認定部(写真、レシピ等の転用禁止)

素材名:黒胡麻、黒豆、胡桃、豆乳、葡萄


滋陰補血益腎
<黒胡麻プリン>
黒練り胡麻・・・・・・・・
黒豆きなこ・・・・・・・・
胡桃粉・・・・・・・・・・
黒砂糖・・・・・・・・・・
豆乳・・・・・・・・・・・
粉ゼラチン・・・・・・・・
水・・・・・・・・・・・・
黒いり胡麻・・・・・・・・
<葡萄&ベリーソース>
葡萄(種なし・冷凍)・・・
ベリーミックス(冷凍)・・

グラニュー糖・・・・・・・
グランマニエ・・・・・・・
ミント・・・・・・・・・・

大匙2(30g)
小匙2(6g)
小匙2(6g)
大匙2強(30g)
150ml
小匙1弱(2g)
大匙2
適宜

50g
50g(苺、ラズベリー、クランベリーなど)
小匙2(8g)
大匙1(好みのリキュールでOK)
適宜

1. 葡萄&ベリーソースを作る。
冷凍の葡萄とベリーミックスにグラニュー糖をふりかけて混ぜ、ラップをして半日くらい冷蔵庫に置いたものを小鍋に入れて火をかけ、途中グランマニエを加え、少し煮て火からおろし、冷やしておく。
2. 黒胡麻プリンを作る。
粉ゼラチンは水の中に振り入れて混ぜ、10分くらい置いてふやかす。
3. ボールに黒練り胡麻を入れて泡だて器で練り混ぜる。なめらかになったら、黒豆きなこ、胡桃粉を加えて混ぜる。
4. 小鍋に豆乳と黒砂糖、ふやかしたゼラチンを入れて中火にかけ、黒砂糖とゼラチンが溶けたら火からおろし、3のボールに少しずつ加え混ぜる。
5. 一回り大きいボールに氷水を入れ、4のボールの底を当てゴムベラで静かに混ぜて、とろみがついたら器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めて、黒いり胡麻をふりかけて飾る。
6. 1の葡萄&ベリーソースとミントを添えていただく。

黒胡麻・・・・・・

黒豆・・・・・・・

胡桃・・・・・・・

黒砂糖・・・・・・

豆乳・・・・・・・

葡萄・・・・・・・
滋陰類   平・甘/肝・腎・大腸   
      補益肝腎
利水滲湿類 平・甘/脾・胃      
      滋陰補血 活血解毒
助陽類   温・甘/腎・肺・大腸   
      補腎温肺
温裏類   温・甘/肝・脾・腎    
      温中補虚 活血化瘀
清化熱痰類 平・甘/肺・大腸・膀胱  
      補虚養血
養血類   平・甘・酸/脾・肺・膀胱 
      補気養血 強壮筋骨

髪は「血余」といわれ、身体に必要な血が充分に行き渡ってこそ、髪にまで栄養が届くとされます。薬膳では黒色の食材は、血を補うと考えられています。今回のメニューは黒胡麻や黒豆、葡萄、苺を使って血や陰液を養い、黒豆や黒砂糖で血の巡りを良くします。豆乳にも養血の効能があります。また、血を貯蔵する働きと必要なところに血を届ける機能をもつ臓器は肝で、黒胡麻、黒砂糖、苺は肝に届いてその働きを助けます。


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